「か」から始まる用語一覧
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崖地(がけち)
崖地とは、急な傾斜によって宅地などとして使用することが困難な土地を指す。自然の地形によるものや、宅地造成などで切土や盛土で作られた崖地を指す際に使用される。一般的に傾斜度が30度を超える傾斜地を崖としているものの、明確に定義した法令はない。不動産鑑定や資産課税のための土地評価においては、対象となる土地に占める崖地の割合に応じて、評価額を減価する補正が適用される。崖地に建築物を建てる場合は、建築基準法第19条や各自治体の条例などに従い、崖崩れなどの災害に備えて、崩落を防ぐために斜面を覆う擁壁の設置などの安全措置を講じる必要がある。
ガスオーブンレンジ(がすおーぶんれんじ)
ガスオーブンレンジとは、ガスの力で加熱するオーブンレンジを指す。
ビルトインタイプと卓上タイプの2種類があり、ビルトインタイプを選べばキッチン空間を広く使える。ただし、設置場所はガスコンロの下が多いため、子どもがいる家庭では注意する必要がある。ガスオーブンレンジは、電気オーブンレンジと比較した場合、約半分の時間で庫内の温度が上昇し、予熱時間が短時間で済むため、食事の準備が手早くでき、光熱費を節約できる。また、電気に比べて約2倍の火力があるため、パンなどの表面をパリッと焼き上げることができ、庫内温度にムラがないので、食材に均一に火が通る。
ガス管(がすかん)
ガス管とは、ガス供給するために使用される管を指す。
近年使用されているガス管は、用途に応じて大別すると、道路や宅地内埋蔵するポリエチレン管(PE管)、腐食からガス配管を守る硬質塩化ビニル被覆鋼管(PLS管)、白管(SGP管)などがあり、設置する場所の環境(露出か埋設か、屋内か屋外か等)に応じて最適な材料を選定し工事を行う。
ガス管腐食(がすかんふしょく)
ガス管腐食とは、ガスを供給する管が腐っている状態を指す。
ガス管には、ポリエチレン管や被覆鋼管、白ガス管、フレキ管などの種類があり、昭和50年代後半頃までは鋼管の上に亜鉛メッキを施した白ガス管が多く使われていた。白ガス管は地中に埋め込むと時間の経過とともに亜鉛メッキが溶け出し、もとの鉄鉱石・さびの状態へ戻ろうとするため腐食がはじまる。進行すれば、ガスが漏れや引火による爆発の危険性もある。現在は、ガス管が腐食しないよう、ポリエチレン管や被覆鋼管が主流になっている。
ガス給湯器(がすきゅうとうき)
ガス給湯器とは、瞬間的に湯を沸かし、台所や浴室に給湯を行える機器を指す。
必要なときに必要な分だけ作り、途切れることなくたっぷりとお湯を使うことができる。お湯を使う場所が複数あっても、瞬間式であればお湯を沸かし続けることができ、お湯がなくならない。近年はエコジョーズと呼ばれるガス給湯器が増えつつあり、今まで使われずに捨てられていた排気の熱も利用してお湯を作り出すことが可能になった。
ガス系消火設備(がすけいしょうかせつび)
ガス系消火設備とは、水ではなくガス消火剤を使用して火を消す設備を指す。
消火薬剤として不活性ガスやハロゲン化物を噴射することで、窒息効果や化学的変化により消火を行う。パソコンなどの精密機械類、文化財、ボイラー室や電気室など、放水による多大なリスクがある物や場所での消火設備として使用される。
ガス系消火設備は、消火剤が変質しにくく長期貯蔵が可能である。使用時も消火剤による機器や設備への汚損がないので、火災の影響を受けなかった機器なら、ガス系消火設備使用後もすぐに稼動できる。ポンプなどの動力源に頼らず、ガス自体の圧力で放出でき、消火剤が気体のため、火元が複雑な形状の機器でも消火できることも特徴である。
ガス警報機器(がすけいほうきき)
ガス警報機器とは、室内でガスが漏れたことを感知して、ブザーや音声などで異常を知らせる機器を指す。一般家庭に設置の義務はないが、不特定多数の人が出入りする場所や、多くの人が利用する場所は、設置が義務付けられている。ガス警報機器は、ガス漏れを知らせるだけでなく、ガス器具を使用しているときに、換気不足や不完全燃焼などで発生する一酸化炭素も感知して知らせてくれる。また、火災が発生した場合の煙や熱を感知する機能もあり、火災時も素早く知らせてくれる。ガス漏れ検知器は、一般的には5年に一度の取り替えが必要で、取り替えず使用した場合、劣化により正常に動作しない場合がある。
ガスケット(がすけっと)
ガスケットとは、パイプ同士をつないだときの接続部分から、中を流れる液体や気体が漏れ出したり中に異物が入り込んだりしないように、間に挟むシール材を指す。同じような用途のものにパッキンがあるが、パッキンはボトルの密閉など動くところに利用されるもので、ガスケットは配管などの動かないところに利用されるものである。接続部分に応じて、素材や形、厚みなどが異なるガスケットがあり、建築設備や電力関係、車やバイクの内部などさまざまな用途に利用されている。金属製のものだけでなくゴムなどの素材のガスケットもある。
ガスコード(がすこーど)
ガスコードとは、ガス栓側や機器側のつなぎ目が、簡単に接続・切り離しができるソケット(迅速継手)になったガスホースを指す。
ホース内がワイヤーで補強され、表面は樹脂コーティング加工されている。ホースの抜き差しが多い移動設置型ガス機器を使う場合に、安全性を保ちながら使い勝手が良いタイプとして推奨される。ガスファンヒーターやガスストーブを使う場合はガスコードが必須である。
なお、ガス栓の形状がコンセント型の場合はダイレクトに接続できるが、ガスソフトコード(いわゆるゴム管)をつなげるホースエンド型の場合は、別途ガス栓用プラグが必要になる。
ガスコンロ(がすこんろ)
ガスコンロとは、ガスを燃料として点火するコンロを指す。
燃料となるガスの種類は大きく2種類あり、メタンを主成分とした天然ガスである都市ガスと、液体で貯蔵されたプロパンやブタンが主成分となる液化石油ガスのLPガスに分けられる。
火力が安定しているため、火の強弱設定が簡単に行える。
ガスコンロには、据え置き型のテーブルコンロと、システムキッチンなどに組み込まれているビルトインコンロがあり、魚などを焼くグリルの他にコンロが2、3個ついた形が一般的である。
ガス栓(がすせん)
ガス栓とは、ガスを供給する栓を指す。ガスコードやソフトコードなどの接続具をガス機器側に取り付け、反対側をガス栓に接続して栓を開けるとガス機器が使用できる仕組みとなっている。ガス栓には、一度に大量のガスが放出されたときや、コードの切断や外れたときに、ガスが自動的に止まる安全機能(ヒューズ)付きガス栓などもある。
ガス栓用プラグ(がすせんようぷらぐ)
ガス栓用プラグとは、ガス栓とガスホースを接続するために、間に用いられるプラグを指す。
ガス栓からゴム管が抜けたり、接続不良になったりするのを防止できる。ガス栓用プラグの接続が不十分だと、ガスもれや火災の原因になることもある。ガス栓の赤線が隠れるまでガス栓用プラグをしっかりと差し込み、固定する必要がある。接続部に傷がついたり異物が付着するとガスもれの原因になるので清潔に保つ必要がある。使用していないガス栓のつまみにはガス栓カバーや誤操作防止キャップを取り付けるようにする。
ガス暖房(がすだんぼう)
ガス暖房とは、ガスを燃料として室内を温める暖房機器を指す。ガスを使用する暖房機器として主としてあげられるのが、ファンヒーター、床暖房、そしてセントラルヒーティングに組み込まれた機器が挙げられる。 ガスファンヒーターは送風部分があるため、ガスストーブより必要なところを早く暖めることができる。 床暖房はガス式の場合、床にめぐらせたパイプに温水を循環させ床から部屋全体を暖める。そのため、室温が低くてもエアコンなどを使う場合より暖かいといわれている。セントラルヒーティングは、1か所の熱源機で作った温水を各部屋に循環させることで、温水を利用した暖房機器を利用できるようにするものである。
ガステーブル(がすてーぶる)
ガステーブルとは、キッチンのコンロ台の上に置き、ゴム管でガス栓と接続して設置する据置タイプのガスコンロ、かつコンロの口が複数あるテーブルを指す。置き台の上に置くだけなので設置に手間がかからず、比較的安い価格で購入できる。一般的に、魚などが調理できる魚焼きグリルがテーブル下部に付属しており、コンロの口によって火力が異なるのが特徴である。ガステーブルに対して、システムキッチンに組み込み式で設置されているガスコンロをビルトインコンロと呼ぶ。
ガス発電(がすはつでん)
ガス発電とは、ガス燃料をエネルギー源として扱う発電を指す。燃料としては天然ガスと、LNGとも呼ばれるメタンが主成分である液化天然ガスの2つがある。ガスを燃料にするためには、燃焼させ、コージェネレーションと呼ばれる電気と熱を同時に生産するシステムを使いながら燃料を抽出する。天然ガス発電は、燃焼時に公害物質や二酸化炭素を排出しない、液化天然ガスは不純物の少ないクリーンエネルギーで液化できるため輸送コストが少ない。またガス発電は、廃熱を利用することも可能なので、エコにも役立つ。
ガスメーター(がすめーたー)
ガスメーターとは、都市ガスやLPガスの消費量を測定する機器を指す。「ガス量計」とも言う。
家庭で広く使われているのは、コンピュータでガスの使用状況を24時間監視し、ガス漏れや異常なガスの使われ方をしたとき、震度5以上の地震が発生したときなどに自動的に遮断し警報表示する機能を持つ「一般型マイコンメーター」である。他に、通信機能付き、業務用など、さまざまなタイプのガスメーターがある。
なお、ガスメーターは、計量法という法律で特定計量器に指定されているため、基準適合したもののみ使用できる。
ガス漏れ(がすもれ)
ガス漏れとは、栓や配管部分からガスが漏れ出す現象を指す。エアコンガスが漏れた場合もガス漏れと呼ぶが、一般的には、天然ガス(都市ガス)の漏出を意味することが多い。
ガス漏れは、ガス栓やゴムホースの劣化などが原因で起こる。また、ガスの元栓を正しく扱っていない、ガス栓プラグとゴムホースの差し込み不良などの理由でも発生するが、使用年数が長くなるほどガス漏れのリスクは高くなる。
天然ガスやLPガスには、ガスに臭いをつけることが義務付けられている。ガス漏れによる異臭に気づいた場合は、速やかにガス栓を閉め換気を行うことが必要だが、換気扇や電灯のスイッチを入れることは火花が発生する恐れがあるため厳禁である。
ガス漏れ検知器(がすもれけんちき)
ガス漏れ検知器とは、ガス検知器のうち、ガス漏れ検知用の機器を指す。ガス検知器は、対象とするガスの濃度を測定する機器である。その中でもガス漏れ検知器は、通常の検知器よりはるかに高感度なため、わずかなガス漏れでも検知することができる。ガス検知器によって検知できるガスは都市ガスやLPガスを始め多岐に渡り、その分析方法もさまざまである。その為、ガスの製造現場から、鉄鋼業や建設現場、農業など産業の現場、一般家庭など幅広く利用されている。
ガス用ゴム管(がすようごむかん)
ガス用ゴム管とは、ガス栓とガス機器を接続するための専用ゴムホースを指す。
ガス栓の種類や使用機器、ガスの種類などによって、必要となるガス用ゴム管やソケット、プラグなどが異なる。基本的には都市ガスか、プロパンガス・LPガスかで異なる。ソケットやプラグなどはガス栓の種類に左右される。ホースエンド型ガス栓の場合、ガス用ゴム管を接続口に直接差し込んで接続する。コンセントガス栓の場合は、ゴム管用ソケットを介してガス用ゴム管を接続する。機器の種類によってプラグが必要になる。ガスコンロやタイマーなし炊飯器など、機器側がホースエンド型の場合、ガス用ゴム管と直接接続する。タイマー付き炊飯器やファンヒーター・ストーブなどスリムプラグ型機器の場合は、機器用スリムプラグが必要である。
楽器可(がっきか)
楽器可とは、主に共同住宅において楽器の演奏が可能な物件を指す。
住戸、もしくはその内の一室に防音設備が設けられた「防音物件」は概ね24時間楽器演奏が可能であり、音大生や演奏家などの需要がある音楽大学周辺に多い。床の補強が必要なグランドピアノが可能な物件は、特にその点が強調され賃料も高く設定されている。一定の音量を遮ることができる構造の「遮音物件」は、楽器の種類や演奏可能な時間帯に制限がある場合が多い。また楽器演奏可能な共有スペースがある共同住宅も、同様に制限があることが多い。いずれの場合も、演奏可能な時間帯や楽器種類の確認が必要である。なお、管楽器や打楽器は音も振動も大きく、賃貸条件の確認がより念入りに必要で、地下や1階の物件が多い。防音性を高めていない物件で楽器の演奏可能な場合は「楽器相談可」と表現される。