「れ」から始まる用語一覧
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レイアウト(れいあうと)
レイアウトとは、モノの「配置」を指す。
不動産・建築分野では、都市計画における地域への公園や工場などの「地取り」、敷地内の建物や工作物の配置、住戸内の部屋やスペースの構成を表す「間取り」などを意味する。また、新聞や雑誌などの印刷物の作成にあたり、文字や写真・図などの構成要素のデザインを決める「割り付け」もレイアウトと言う。
配置する広さと構成要素が同じでも、レイアウトによって、意味の伝わり方、使い勝手がまったく変わって来る。
礼金(れいきん)
礼金とは、賃貸借契約時に、借主が貸主に支払うお金を指す。
賃貸物件が少なかった時代に、貸主・大家へ貸してくれたお礼として支払っていた経緯があり、退去時にも返却はされない。
冷蔵庫(れいぞうこ)
冷蔵庫とは、食料品などが長持ちするように冷却、低温保存できる装置を指す。冷却法で分離すると氷の融解熱を利用した氷冷蔵庫やガス冷蔵庫、電子式冷蔵庫など様々だが、近年では、一般に冷蔵庫といえば、電気冷蔵庫を指す。それぞれの食料品に適した温度で保存できるよう、複数の空間に分かれているものが多い。
冷蔵庫置場(れいぞうこおきば)
冷蔵庫置場とは、冷蔵庫を置く場所を指す。
キッチンに設けるのが一般的である。キッチン入口付近の場合は、リビングなどから冷蔵庫のものをスムーズに取りに行け、料理をする人の邪魔にならない。キッチンの真ん中付近にある場合は、キッチンのどこにいても冷蔵庫から近く、移動距離が少ないので、料理がしやすい配置である。一方、キッチン奥は、冷蔵庫を目立たせたくない場合に有効な配置である。
冷媒管(れいばいかん)
冷媒管とは、エアコンの室内機と室外機をつなぐ大小2本組の配管を指す。
金属管を断熱材被覆したもので、熱を伝える役割を果たす冷媒が入っている。エアコンの動作時には冷媒が液化または気化することで温度調整を行う。家庭用エアコンに使用される冷媒管は主に2分3分配管と2分4分配管の2種類があり、エアコンのメーカーや機種によって使われる配管が異なる。
冷房(れいぼう)
冷房とは、暑さをしのぐために、エアコンで室温を調整し、外気より低くすることを指す。
部屋が広い場合は冷房の効きが弱くなるため、高性能なエアコンを用いることが求められる。省エネを目指すため、近年ではエアコンに頼らず、室内温度の調整に風などの自然のエネルギーを利用する住宅も増えている。
レインズ(れいんず)
レインズとは、宅地建物取引業者が扱う売買物件情報の、適正かつ迅速な取引成立と流通円滑化を目的とした国土交通大臣指定のネットワークシステムを指す。不動産流通標準情報システム(Real Estate Information Network System)の頭文字の略。利用できるのは宅地建物取引業者に限定される。
宅地建物取引業者が不動産の売却を「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」で依頼された場合、該当物件をレインズに登録し、広く購入希望者を募る義務がある。「一般媒介契約」「代理物件」「売主物件」の登録義務はない。
レースカーテン(れーすかーてん)
レースカーテンとは、透視性や透光性がある薄手のカーテンを指す。
一般的に、厚地のドレープカーテンの内側に取り付けられる、レースを主な素材としたカーテンである。
レースカーテンを使用することで、外からの視線を遮りプライバシーを保護できる遮視線効果や防音効果などが得られる。また、熱線による室温上昇を防ぎ、空調設備の効率をよくしたり、土埃や花粉などの外気から室内をガードすることも可能である。
また他にも、外からは内側が見えないよう加工されたミラーカーテンや、日焼け防止効果を持つUVカットカーテンなど多種多様なレースカーテンがある。
レーヨン(れーよん)
レーヨンとは、木材パルプから作られる化学繊維を指す。木材パルプに含まれている繊維質(セルロース)を一度薬品で溶かし、細長い繊維に再生する、再生繊維である。吸水性と放湿性があり着用によるべとつきがない、しなやかで豊かなドレープ性がある、染色性がよいなどが特徴だが、シワになりやすく、水濡れに弱く、シミができやすい。
レーヨン障子紙(れーよんしょうじがみ)
レーヨン障子紙とは、植物繊維のパルプにセルロース系の化学繊維であるレーヨンを40%以上配合して作った障子紙を指す。高級品質といわれるコウゾ原料の障子紙と強度や美しい光沢がとても似ているが、原材料費が安いというメリットがある。また、レーヨンを配合することによって、紙の通気性を高めたり、手触りや肌触りといった材質感を高めることができるので、レーヨンの配合率が上がるほど品質も比例して上がるとされている。ちなみに、植物繊維のパルプにレーヨンが20%以上、40%未満配合されたものはレーヨン入り障子紙と呼ばれ、質、価格ともにレーヨン障子とその他の種類の障子紙の中間に位置している。
レールタイプ戸(れーるたいぷど)
レールタイプ戸とは、床に敷いたレールの上で戸をスライドさせて開閉する引き戸を指す。
室内引き戸の設置方法としては一般的なタイプで、襖や押入れなどに多く使われる。バリアフリーに対応し、床とレールの段差が小さくフラットな納まりのものもある。安定度が高くスムーズに開閉でき、戸が外れる心配が少ない。その反面、レールにホコリやゴミがたまりやすく、戸を吊るしてスライドさせる上吊りタイプに比べ掃除に手間がかかる場合がある。
歴史的風土特別保存地区(れきしてきふうどとくべつほぞんちく)
歴史的風土特別保存地区とは、歴史的風土保存区域の中で特に重要な地域と指定された地区を指す。景観や伝統建築物が保護されるもので、京都市、奈良市、鎌倉市などに定められている。
歴史的風土特別保存地区においては、建築物や工作物の建築、宅地造成、土地開墾、土地の形質変更、土石採集、水面の埋め立て・干拓、木竹の伐採を行うには、知事または指定都市の市長の許可を得る必要がある。屋外広告物の表示や掲出等についても許可が必要である。
歴青(れきせい)
歴青とは、天然もしくは人造の炭化水素でできた化合物や、その化合物の混合物で非金属誘導体などの混合物を指す。黒もしくは黒褐色で二硫化炭素に溶ける特性がある。アスファルトやコールタール、ギルソナイト、ピッチなどが歴青と呼ばれているが、狭義ではアスファルトを歴青と呼ぶ。日本では道路の舗装用材料のほか、防腐剤、防水剤、接着剤などに使われることが多い。
レザーチェア(れざーちぇあ)
レザーチェアとは、座る部分や背もたれが革張りでできた椅子を指す。素材となる革の種類はさまざまで、椅子の形状やデザインも豊富である。
レザーチェアには、ビニールレザー製、ソフトレザー製、本革製のものなどがある。ビニールレザー製は、ベース布地にポリ塩化ビニール樹脂などを塗布しているため、表面はツルツルとしていて少しテカりがある。ソフトレザー製は、ポリウレタンでできた合成皮革を使用し、本革製レザーチェアに近い肌触りや見た目を持つ。本革製レザーチェアは、一般的に牛革が使用されている。合成皮革に比べると高価だが、ツヤがあり高級感がある。
レジリエンス住宅(れじりえんすじゅうたく)
レジリエンス住宅とは、普段の生活ではエネルギーを抑制しながら、災害時には自前でエネルギーや水を確保し、インフラが復旧するまで不自由なく過ごせる住宅を指す。一例として、断水でも水を確保できるように雨水タンクを備えた住宅や、停電時でも電気を供給できる太陽光発電などを備えた住宅などがある。スマートハウスの進化系と捉えられ、ハウスメーカーなど各社が提供している。
レジンコンクリート(れじんこんくりーと)
レジンコンクリートとは、セメントや水を一切使わず、熱硬化性樹脂(レジン)を結合材として、砕石・砂・炭酸カルシウムを強固に固めたコンクリートを指す。一般的なコンクリートに比べ、強度、耐食性、水密性に優れるほか、対摩耗性、電気絶縁性、振動減衰性、接着性、着色性など、多くの特性を有する。下水道用の管やマンホールのほか、港で設置されている車止めや船のロープを掛ける係船柱など、インフラ・ライフライン分野を中心に、幅広く利用されている。
劣化対策等級(れっかたいさくとうきゅう)
劣化対策等級とは、住宅性能表示制度に基づいて行われる劣化に関する建物評価項目を指す。住宅に使用される建材などの劣化の進行を遅らせるために、どの程度の対策が講じられているかを評価して表示するものである。主な劣化対策としては、建物の構造部分に使われる木材の湿気対策やシロアリ対策、鉄筋のさび対策、また耐久性の高い建材を使うことや通気換気などの工法上の劣化対策などがある。ランクは3段階の等級で表示され、等級が高いほど建物は長持ちすると評価される。劣化対策等級の評価を行うのは、国土交通大臣に登録をしている登録住宅性能評価機関である。新築物件の検査は設計と建設、完成の段階で計4回行われる。
レッドオーク(れっどおーく)
レッドオークとは、北米を中心に分布するブナ科の広葉樹の総称を指す。適度な堅さがあり衝撃に強く、狂いや歪みが出にくいため、床材やドア材に適するとされる。加工も容易で、スチーム曲げにも適しているため、ヨーロッパでは古くから家具材として使用されてきた。ただし、耐久性はホワイトオークに劣る。
辺材は白灰色から淡赤褐色、心材は桃色を帯びた紅褐色。虎斑と呼ばれる特徴的な模様が現われることがあり、珍重される。
レッドメイプル(れっどめいぷる)
レッドメイプルとは、アメリカ東部やカナダに分布するカエデ科の広葉樹を指す。日本ではアメリカハナノキと呼ばれる。ソフトメイプルの一種である。加工性に優れ、狂いもほとんどないため、家具材や建具材、装飾材として活用される。また、秋の紅葉が美しい木として知られ、住宅のシンボルツリーとしても用いられる。
辺材は灰白色だが、濃い斑点が入ることがある。心材は淡赤褐色から濃赤褐色である。
レッドラワン(れっどらわん)
レッドラワンとは、主にフィリピンのルソン島、レイテ島、ネグロス島、ミンダナオ島に分布するフタバガキ科の広葉樹を指す。樹高50~60m、直径1~2mになる大高木で下から上まで同じ太さの幹をもち、幅の広い板がとれるので重用される。加工のしやすさから、家具材、造作材、合板に使用される。
辺材は黄白色、心材はその名のとおり赤褐色~濃赤褐色をしている。辺材はヒラタキクイムシの害を受けやすいため、防虫処理をして使用することが多い。