「ほ」から始まる用語一覧
140件
保育施設(ほいくしせつ)
保育施設とは、保育が必要である子どもを保護者の代わりに保育する通所の児童福祉施設を指す。
認可保育所とそれ以外の認可外保育施設と大きく2つに分けられており、認可保育所は国が定めた基準を満たし、都道府県知事に認可された施設であり、預かりには審査があり、各自治体によって細かな違いがある。認可外保育施設は国が定めた基準を満たしていない施設で、保護者の多様化するニーズに対応できるよう、保育園や幼稚園の要素を一体化した認定こども園、0~2歳までの子どもの保育を行う地域型保育園事業など、さまざまな形態がある。
ボイド型(ぼいどがた)
ボイド型とは、タワーマンションなどの中央に大きな吹き抜け(ボイド)がある、ロの字型構造を指す。
共用廊下が吹き抜けを囲むように配置されており、中廊下でありながら採光を確保でき、上下階からの見通しもよく閉塞感が緩和されている。
ポイド型では他にも、防犯性、風通しの点、間取りタイプの多彩さの点でメリットがあるとされる。
ボイドスラブ工法(ぼいどすらぶこうほう)
ボイドスラブ工法とは、コンクリートスラブに鋼管を通し、スラブ自体で天井や床を支える工法を指す。
厚さ250~300mm程度のコンクリートスラブに、ボイド管と呼ばれる空洞の鋼管を通すので、スラブ厚に対する重量が軽くなり、従来の150mm程度のコンクリートスラブに比べ、強度や剛性、遮音性に優れた工法だといわれている。また、小梁が突き出ることがないので、すっきりとした室内空間をつくることができる。リフォーム時の間取り変更等も比較的容易である。
ボイラー(ぼいらー)
ボイラーとは、燃料を燃やして水を加熱し、蒸気や温水を発生させる装置を指す。燃料には石油などの液体燃料、天然ガスなどの気体燃料、石炭などの固体燃料、さとうきびの絞りカスであるバガスなどの特殊燃料がある。ボイラーで作られた蒸気や温水は、発電や暖房・給湯などに利用される。ボイラーは商業施設・工場・病院・学校・スポーツジムなどの施設で利用されている。家庭用ボイラーには、灯油ボイラー・ガスボイラーなどがある。
ポイントハウス(ぽいんとはうす)
ポイントハウスとは、計画的に開発された団地型集合住宅の中で、他の標準的な住棟とは異なる形状でランドマークとなる住棟を指す。
平面形状に特徴を出す場合と、高さを変える場合がある。平面形状では、細長い板状の住棟がメインの団地で、正方形やスター型(Y字型)の塔状タイプが多い。全室角住戸になるメリットもある。高さでは、中低層住棟が基本の団地内で、高層や超高層のタワー型にする場合もある。
また、住宅団地における配棟設計にあたり、高密度な板状住棟を設置しにくい斜面地や残余地を埋める役割も担っている。
方位(ほうい)
方位とは、ある地点から見た地平面上の方向を指す。東西南北の4方位の他、8方位や12方位として用いられることもある。図面上では、方位は通常上方が北になるように示されるが、図面を紙面におさめるために、回転させて描かれる場合もある。基準となる北には、磁北と真北の2種類があり、一般的に方位として示されるのは磁北である。コンパスが示すのが磁北、北極星の方位を示すのが真北とされている。
方位記号(ほういきごう)
方位記号とは、地図上や間取り図上に記される、東西南北等の方位を示すために用いられる記号を指す。方位記号には様々なものがあるが、1つの方向が矢印で示されていることが多い。何も記述がない場合には通常は矢印の方向が北を示している。また、方位記号がない地図では、通常上が北になっている。
ボウウインドウ(ぼうういんどう)
ボウウインドウとは、出窓の一種で、窓を三面以上組み合わせることで弓状に外側に張り出した、装飾的な窓のことを指す。なだらかな半円形になるように、同じ大きさの出窓ガラスを四面から六面ほど組み合わせることが多い。はめ殺し窓や縦すべり出し窓・上げ下げ窓・突き出し窓など、さまざまな種類の窓を自由に組み合わせることが可能である。
防雨形スイッチ(ぼううがたすいっち)
防雨形スイッチとは、防水性が高められたスイッチを指す。
防雨形スイッチは図面記号において黒丸とWPの文字で示され、Waterproofの略で防水のという意味をもつ。そのため雨に晒されても問題が生じないように設計されている。屋外へスイッチを設置する場合は、直接雨が当たらない軒下などであっても、漏電事故の発生防止や器具への錆の発生防止にもつながるという理由から、防雨形スイッチが推奨される。防雨形スイッチの防水加工は、スイッチの前面を防水ゴムで覆って防水するなどの方法がとられる。
防炎カーテン(ぼうえんかーてん)
防炎カーテンとは、難燃性繊維の使用または防炎加工を加えることにより燃えにくい性質を持たせたカーテンを指す。
具体的には、日本防炎協会による防炎性能基準試験に合格し防炎ラベルが交付されているカーテンのことである。
防炎ラベルを持つカーテンは、小さな火種が接してもすぐには着火せず、万が一着火しても燃え広がらないように作られている。
消防法にて防炎物品の使用が義務化されている場所では、防炎カーテンの使用が必須となる。
例えば、病院・ホテル・飲食店など多くの人が利用する施設や、地上31mを超す建築物がこれに該当する。地上31mは11階建てと同等の高さのため、マンション等の住宅建築物もこれにあてはまる。またこの場合、11階以上のみでなく、対象となる建築物の全ての部屋で防炎カーテンの使用が必須となる。
防煙区画(ぼうえんくかく)
防煙区画とは、火災が発生したときに煙が拡散しないように防煙壁などで区画すること、または区画された部分を指す。煙が建物内の広範囲に広がり避難の妨げとなることを防ぐために設けられる。防煙区画は、防煙壁により床面積500m2以内ごとに区画されることや、区画内の各部分から排煙口までの距離が30m以下であることなどが義務付けられている。また、建物の規模や用途に応じた基準が建築基準法によって定められている。
防炎障子紙(ぼうえんしょうじがみ)
防炎障子紙とは、防炎加工が施された障子紙を指す。紙・障子紙等の防炎化の方法は、紙をすく際に防炎剤を含ませる方法と、紙になってから防炎剤を含ませる方法の二つがある。防炎製品の襖紙・障子紙等は火に触れても黒く焦げるだけで、周囲に燃え広がらない。
防煙垂れ壁(ぼうえんたれかべ)
防煙垂れ壁とは、建築基準法で定められている防煙壁を指す。
火事の際、煙は空気より軽いため天井付近にとどまるが、防煙壁を作ることで煙が建物内に広がることを防ぐ効果がある。
排煙設備が必要な建築物の場合、500m2以内ごとに防煙壁で区画する必要がある。防煙垂れ壁は、天井から50cm以上垂れ下げた壁を作ることで、火災時に煙が遮断され避難する時間の猶予ができる。排煙設備の防煙区画にある扉の上部も、防煙垂れ壁に該当するため建具の上端から天井まで500mm以上が必要である。防煙垂れ壁は、不燃材料で造るか不燃材料で覆う必要がある。
防炎ラベル(ぼうえんらべる)
防炎ラベルとは、消防法の審査に合格した防炎・防火製品のなかで、財団法人日本防炎協会が性能を認めたものにつけられる認定マークのことを指す。主に、カーテン・カーペット・布製ブラインド・工事シートなどが挙げられる。不特定多数の人が利用する防炎・防火製品には、これらの基準を満たしたものを使わなければならないと定められている。
防音カーペット(ぼうおんかーぺっと)
防音カーペットとは、騒音の原因となる生活音が発生したり階下に伝わったりすることを軽減する機能が高いカーペットを指す。
生活音には、話し声や部屋を移動する足音、物が落下した音、椅子などを引きずる音、子どもやペットの足音などがある。特にマンション等の集合住宅では騒音トラブルの原因となることがあるため、防音対策アイテムとして多く用いられている。防音カーペットには、オーダーカーペットの他、ラグタイプやタイルカーペットタイプ、パンチカーペットタイプなどがある。
防音ガラス(ぼうおんがらす)
防音ガラスとは、防音性を高めたガラスを指す。
防音ガラスには、合わせガラス、複層ガラスなどが使用される。
防音複層ガラスは、2枚の異なる厚みのガラスの中間層に特殊ガスを封入した構造で、防音性だけでなく断熱性も兼ね備える。
防音合わせガラスは、2枚の板ガラスの間に防音専用の特殊フィルムを挟んだ構造で、この中間膜によってガラスの遮音性能の低下を防ぐ。合わせガラスは耐貫通性能が高いため、防音性だけでなく安全性も兼ね備えたガラスである。また破損したとしても破片の飛び散りがほとんどないのも特徴である。
防音工事(ぼうおんこうじ)
防音工事とは、建築物の室内における音響環境を良好に保つために行う工事を指す。
屋外の騒音が室内に入るのを防ぐ目的と、室内で発生する音を隣や上下階、外部に出さない目的がある。特にマンションやアパートなどの共同住宅で、既存の性能に満足できない場合や隣戸や下階住戸からクレームが出る場合、楽器演奏などのために追加で防音性能を高めたい場合などに行うケースが多い。
ポイントは「吸音・遮音・制振」の組み合わせ。床に遮音制振マットを敷く、壁に吸音シートを張る、開口部に内窓をつけて二重サッシにする、部屋に防音室を設置するなどの方法がある。
防音材料(ぼうおんざいりょう)
防音材料とは、部屋の防音性を高めるために使用される建築材料のことを指す。
その特徴によって、人の声など空気振動によって伝わる音を吸収する吸音材料、音を伝えにくくする遮音材料、固体の振動で伝わる固体音を吸収する制振材料などに分類される。吸音材料にはグラスウールやウレタン系など内部に隙間や空気の気泡がある多孔質素材、遮音材料としてはコンクリートや鉛などの重い素材、制振材料には振動を吸収するゴムやプラスチックなどの素材が使われる。効果的な防音対策のためには、これらの材料を組み合わせて総合的な防音性能を高めることが大切となってくる。
防音サッシ(ぼうおんさっし)
防音サッシとは、窓やドアから入ってくる音を遮断する性能に優れたサッシのことを指す。外からの騒音が屋内に入らないようにしたり、部屋の中の音が屋外に漏れないように防いだりすることができる。音はサッシの隙間から入ってくるため、気密性が高いサッシほど遮音性が期待される。一般的に、アルミ製よりも樹脂製、一重サッシよりも二重サッシのほうが、防音効果が高いと言われている。さらに、防音サッシには音だけではなく風の侵入を防ぐ効果もある。
防音室(ぼうおんしつ)
防音室とは、部屋の壁四面と、天井、床に防音材を使い、遮音性を上げた部屋を指す。
オーディオの鑑賞や楽器演奏をする部屋として使用することが多い。防音材には音を吸収する吸音材、音を伝えにくくする遮音材、物の振動を抑える制振材などがある。遮音と吸音はバランスが大切で、遮音だけでは室内で音が響いてしまい快適とは言えない空間になってしまう。遮音と吸音をうまく調整することで、効果的な防音室を実現することができる。