「な」から始まる用語一覧
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内炎式(ないえんしき)
内炎式とは、コンロ口の炎がバーナーの内側に向かって燃える方式のことを指す。カセットコンロや業務用のガステーブルに搭載されていることが多く、外炎式に比べると価格が高い傾向にある。バーナーの内側に向かって燃えるため、コンロの炎が細長い形となる特徴がある。コンロ口に鍋などをセットして着火した際、鍋底から熱が逃げにくく、全体を均一に加熱でき、トロ火などの調理がしやすい。小さな鍋やフライパンなどを使用してもコンロ口から炎がはみださないというメリットがある。
内見(ないけん)
内見とは、実際の物件内部の見学する行為を指す。
実物を見ることにより、間取り図や写真のみでは得られない情報に気付けるため、物件を選ぶ上で内見はとても重要なステップとなる。実際の日当たりや騒音についても確認することができる。また生活に欠かせないキッチンやバスルーム等の排水具合、上層階では弱いこともある水圧などもチェックできる。退去前の物件や、建築中やリフォーム中ですぐに内見できないケースもあるため、その場合は、物件の外観や部屋の位置関係、周辺環境だけでも前もってチェックしたり、同じ物件内の別の部屋を見させてもらったりする方法がある。
内装工事(ないそうこうじ)
内装工事とは、躯体が完成した建物内部で行う工事のことを指す。
一般的には壁・床・天井表面の仕上げ等を指す事が多いが、店舗の場合はその他にも、電気・ガス・水道などの設備工事も含めて内装工事とよぶことがある。内装工事には、間仕切り壁や二重天井の骨組みである軽量鉄骨を組立てる軽鉄工事、軽量鉄骨の下地の上に石膏ボードなどを張るボード工事、構造用合板やコンクリートなどの上に壁紙を貼るクロス工事、天井や壁、建具などの材質に合う下地や塗料を選んで下地の処理を行った後に、ローラーやハケを使って塗装を行う塗装工事、フローリングやカーペットなどの床材を張り込んでいく床仕上げ工事、ドアや襖、障子などの木製建具を設置する木製建具工事などがある。
内装材(ないそうざい)
内装材とは、室内の床や天井、壁などに使用する素材を指す。
内装材は、表面部分を覆う仕上げ材と、仕上げ材を設置するための下地材に分類され、使用する素材によって見た目や性能が異なる。
仕上げ材の代表的なものとして、床に使用する木材のフローリング、塩化ビニル等からできたクッションフロア、和室に敷かれる畳のほか、キッチンや浴室などの汚れに強いタイル、大理石などがある。天井や壁に使用されるのは、クロスと呼ばれる比較的安価な壁紙のほか、防火や防音機能に優れる漆喰や珪藻土などがある。
下地材は、強度や耐久性などの機能向上の役割を持つ。柔軟性が高い構造用合板や、防火・防音性に優れたプラスターボードなどが挙げられる。
内装制限(ないそうせいげん)
内装制限とは、火災で内装が激しく炎上したときの避難を妨げたり、有害なガスが発生したりしないように、建物に使える内装を規定した法律を指す。内装制限を受けるのは特殊建築物と呼ばれる公共性の高い建物のほか、一般的な住宅でも、キッチンや避難経路となる通路には、内装を不燃、準不燃素材を使用する制限が付くことがある。ただし、難燃処理をした木材は、内装制限がかかった部分についても、内装に使用することができる。また、スプリンクラーなどの設備を設置することで、内装に使用する素材を選ぶことができるようになる。内装制限は、建物自体が鉄筋コンクリートなど燃えにくい素材でできていても、制限される場合がある。
ナイトテーブル(ないとてーぶる)
ナイトテーブルとは、ベッドの脇に置く小さめのテーブルを指す。
目覚まし時計や携帯電話、照明、本などの小物を置くことが一般的である。引き出しや棚板、キャスターやコンセントなどが付いた実用性の高いものもある。高さや大きさなど様々なサイズやバリエーションがあるため、リビングやちょっとしたスペースなどでも活用される。
ナイトラッチ錠(ないとらっちじょう)
ナイトラッチ錠とは、内側からは手で錠の開閉ができるが外側からの開錠には鍵が必要なドアの錠のことを指す。防犯性能が低いことからトイレなど室内の開き戸に使用されることが多い。内側の鍵の形状はサムターンとプッシュボタンがある。サムターンは内側にあるつまみを回転させることで簡単に錠の開閉ができ、プッシュボタンは取っ手に付いたボタンを押すことで施錠し、内側から取っ手を回すことで開錠できる。
中あき階段(なかあきかいだん)
中あき階段とは、踊り場が2つ設けられることで、中央に空間があく階段を指す。
踊り場を挟んで3か所に階段が分散され、ゆったりと昇り降りができる。あいたスペースは吹き抜けや収納、エレベーターシャフトなどに利用できる。
中板目(なかいため)
中板目とは、板材の木目の一つで、中央部分に山形や波状の板目があり、左右に均等な縦縞の柾目が通っている模様を指す。板目の山や波の幅が狭くなり、両側を柾目にはさまれているため中板目という。
製材する際、樹心からの位置によって真中の板目部分の幅が変わる。樹心に近い部分から切り出し、板目部分が細くて幅が上から下まで均等になるものを、特に「中杢」という。板目幅が広めの中板目は、一般的な住宅の和室天井などに使われる。
中庭(なかにわ)
中庭とは、壁や塀などに囲まれた庭を指す。
中庭は採光性に優れ、室内に自然光を取り入れやすい。また庭に面している窓を開けることで、室内に風を通すことができる。
中庭の形はコの字型とロの字型が主流であり、コの字型は3方向を壁などに囲われている形、ロの字型は4方向を壁などに囲われている形である。
中部屋(なかべや)
中部屋とは、共同住宅などで並列に配置された住戸のうち、両隣を他住戸で挟まれた中央に位置する住戸を指す。中住戸ともいう。並列の末端に位置する角部屋(角住戸)と比較して開口部が少なく採光性や通気性は劣るが、外気が入らないぶん熱伝導率が低くなるため冷暖房効率が高まる。開口部が少ないことに加え、隣り合う他住戸の騒音も懸念されるため、賃貸住宅の場合は角部屋と比較して家賃が割安なことが多い。
中杢目(なかもくめ)
中杢目とは、板材の木目の一つで、均等な縦縞に見える柾目の中央に、細い山形や波状の板目が通っている模様を指す。
単に「中杢」ともいう。板目部分の幅を意味する目巾が、2~3cmで根本から末端まで揃っているものを「針目」といい、上質とされる。年輪が密で良質なスギ材などの樹心に近い部分から、わずかしか取れないため、希少性が高い。中杢目の中でも、真中の板目部分の形状によって、竹の子や亀の甲などに見立てた様々な呼び方がある。茶室や数寄屋建築の広間など、意匠性の高い和室の天井板などに用いられる。
中廊下(なかろうか)
中廊下とは、マンションなどの集合住宅で両側に住戸が配置された、屋内にある共用廊下のことを指す。マンションやアパートなどの集合住宅では、片側にしか部屋の出入口がない片廊下が一般的だが、高層マンションでは中廊下を取り入れている物件が多く見られる。外部から入居者の動きが見えないため、プライバシー確保の面で優れており、セキュリティ面でもメリットがある。ただし、廊下の両側にドアがあるために、災害等の避難時などは混雑度が片廊下の倍となるため、通路として利用できる幅を片廊下よりも広く確保する必要がある。
中廊下型(なかろうかがた)
中廊下型とは、マンションなどで共用廊下を中心に配置し、その両側に住戸が配置される形式のことを指す。住宅で中廊下型を用いる場合、南側に家族の居室、廊下を挟み、北側には各々の部屋やトイレ・応接室などを設け、家族同士のプライバシーを確保することができる。また、共用廊下側に設けられる開口部が基本的には玄関ドアのみとなるため、各住戸のプライバシー性は高くなる。中廊下型を取り入れたマンションでは、屋内の共用廊下が建物の中心に設けられ、廊下の両側に住戸を配置した間取りが一般的となっており、雨に濡れる心配がなく、床を絨毯などで仕上げられるため高級感を演出することができる。
長押(なげし)
長押とは、柱と柱を繋ぐように水平に取り付けられた化粧材を指す。
主に日本建築で見られ、元々は柱を固定する構造材であったが、工法の変化などにより、その役割がなくなった。現在では、装飾的な意味合いで和室には欠かせない存在となっている。近ごろは現代風にアレンジされた長押が洋室に施されるケースも見られ、飾り棚やハンガーラックのように収納スペースとして活用されている。サイズやカラーも豊富であるため、洗面室やキッチン、玄関などの場所にも長押を取り付けられている。
ナチュラルガーデン(なちゅらるがーでん)
ナチュラルガーデンとは、植物の自然の美しさを楽しむことを大切にした庭を指す。もともとは、イングリッシュガーデンの庭づくりを参考にした考え方である。
左右対称に幾何学的な配置が美しいとされるフランス庭園などの庭とは対照的に、デザインを誇張しすぎないのが特徴である。ただ、自然のままに放置するのではなく、植物をよい状態で栽培するために、雑草を抜く、植物が密集している部分を剪定する、自然に優しい農薬、肥料を使用するなど、適度な手入れをする必要がある。
ナチュラルスタイル(なちゅらるすたいる)
ナチュラルスタイルとは、木材をはじめとする天然素材を多く取り入れ、自然で落ち着いたコーディネートのインテリアスタイルを指す。一般的にくつろぎとあたたかみを感じられるため、住宅のほか、カフェやレストランなどでも採用されている。
たとえば住宅の室内なら、壁と天井は白のクロスや塗装で仕上げ、床には明るい色のフローリングを用いる。また、カーテンやソファにもコットンなどの自然素材を取り入れることで、よりスタイルの魅力を発揮でき、長年住んでいても飽きがこないなどのメリットがある。
夏障子(なつしょうじ)
夏障子とは、簾をはめ込んだ建具を指す。簾戸ともいう。夏の強い日差しを遮り、風通しを良くする効果がある。夏障子は中から外は見えるが、外から中は見えにくいのが特徴で、通気性とほどよい採光を確保しながら、プライバシーが保たれる。
かつては夏のしつらいとして、衣替えのシーズンに障子や襖から夏障子に取り替えていた。見た目も涼しげで風情があるのも魅力で、和洋問わずインテリアとしても取り入れられている。
ナット(なっと)
ナットとは、締結部品の1つで、筒状の内径部分にめねじ(雌ねじ)が切ってあるねじ部品を指す。ボルト、ネジ、ビス等のおねじ(雄ねじ)部品と組み合わせて使用する。
形状は様々で、六角ボルトがJIS B 1181、袋ナットがJIS B 1183など、規格化されている種類がある。呼び方は、M6なら6mm、M8なら8mmなどと、めねじの径で呼ばれる。
生木(なまき)
生木とは、伐採前の水分を含んだ樹木、または伐採後に乾燥させていない状態の木材を指す。生木を建築物へ用いると、乾燥させる時間やコストを抑えられ、樹木本来の色合いを保つことができるメリットがある。反面、乾燥材と比較すると水分を多く含んでいるため、経年変化で水分が抜けると収縮や変形を生じ、建築物の構造へゆがみを生じさせてしまうリスクもある。