直物とは、売主から直接、売却の依頼を受けている物件を指す。直物件(ちょくぶっけん)とも言う。例えば、売主A氏と専属専任媒介契約を結んだ不動産会社A社が、A氏から物件Aの売却を依頼されたとき、A社にとって物件Aは直物になる。また、売主B氏が不動産会社数社と一般媒介契約を結んだ上で、これらの会社に物件Bの売却を依頼した場合、同じように物件Bが直物になる。一方、売主A氏やB氏と直接的になんの契約も取り交わしていない別の不動産業者からみた物件Aや物件Bのことは、先物(さきもの)と呼ぶ。すでに、先に物件を販売する不動産会社が存在するという解釈からこうした呼び方が成立するようになったと言われている。