「は」から始まる用語一覧
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半切妻屋根(はんきりづまやね)
半切妻屋根とは、切妻屋根の棟の一部を斜めに切り取った形の屋根を指す。
半切妻屋根は、道路斜線や日影規制など法的な制約がある場合に、半切妻屋根を採用することで制限をクリアし、室内面積を変えずに建築できる。そういった法的規制の対象となりやすい住宅密集地や道路沿いの住宅では、半切妻屋根が採用される場合がある。ドイツの古い建造物などによく見られ、半切妻屋根をドイツ屋根とも呼ぶ。
半外付けサッシ(はんそどづけさっし)
半外付けサッシとは、住宅用のアルミサッシを設置する方法のひとつであり、柱の内側に見込み3cmのサッシ枠が柱の内側に入るものを指す。
木造軸組工法の住宅用アルミサッシを取付けた後に、外壁を貼るといった場合に多く使われる。洋室や大壁仕様の和室等、現在の窓のほとんどが半外付けサッシとなっている。半外付けサッシの場合、内側に障子を設けることはできない。また、部屋の内側に設置する窓枠が必要となる。
ハンチ(はんち)
ハンチとは、鉄筋コンクリート造の建物の梁やスラブの端に厚みを持たせた部分を指す。
ハンチは部材の端部、すなわち柱などと接する部分にかかる剪断力や曲げモーメントに対して、抵抗力を高める。剪断力とは平行な逆向きの力をいい、例えば部材の両端に対し、片方は上向き、もう一方は下向きに力がかかる場合である。曲げモーメントとは、部材の片側に力が加わると、部材を曲げようとする力が加わり、固定されているもう一方の端に大きな負荷がかかることである。一般的には、垂直ハンチと呼ばれる端を斜めに広げるものが用いられる場合が多いが、幅を大きくする水平ハンチが用いられる場合もある。
半直接照明(はんちょくせつしょうめい)
半直接照明とは、一部の光が上部分に抜けて天井を照らす照明方式のことを指す。光源から60~90%の光を下方向へ放って照らすため、90%以上の光を下方向に放って照らす直接照明に比べて光が眩しくなく、影をやわらげる効果があり、リラックスした雰囲気を演出することができる。その他、インテリアなどを際立たせたり、部屋を広く見せたりすることができる。寝室など、明るさよりも雰囲気を重視したい場所への設置に適している。
ハンドシャワー(はんどしゃわー)
ハンドシャワーとは、シャワーヘッドを引き出して使用できる水栓を指す。
主に洗面化粧台・キッチン・浴室などで用いられる。手で自由に動かせるハンドシャワーに対して、シャワーヘッドが固定されているものを固定シャワーと呼ぶ。ハンドシャワーは固定シャワーと比べて水をあてられる範囲が広いため、キッチンのシンクや洗面台の洗面ボウルの汚れを隅々まで落とすことができる。
ハンモック(はんもっく)
ハンモックとは、布や網などの両端を吊るして宙に浮かぶ寝具を指す。
木や柱に吊るして使うタイプや、自立式のフレーム付きのタイプなどがある。
もともとは中南米の先住民が寝具として使っていたもので、それをヨーロッパの船乗り達が、波に揺れる船の中でも眠れるようにと、使用し始めたのがきっかけで世界に広まった。
椅子のように使うことができる、ハンモックチェアもある。
バーズアイメイプル(ばーずあいめいぷる)
バーズアイメイプルとは、表面に丸い玉のような模様が連なったり、渦巻き状になった杢目を持つハードメイプルを指す。名前の由来は、杢目の模様が鳥の目に似ていることで、模様は木に対して何らかのストレスがかかることによって生じると推測されている。材質的特徴としては、重硬かつ肌目が緻密であり曲げ強度や圧縮強度が高いこと、接着性が良いこと、また木の表面近くでしか取れないなどが挙げられる。主に家具、ギターなどの楽器、細工物、化粧用の単板などに加工されて使用される。
バーチカルブラインド(ばーちかるぶらいんど)
バーチカルブラインドとは、縦型のブラインドを指す。
布などの細い帯状の羽(ルーバー)を垂直に並べて取り付けたもので、会社の会議室やロビー、病院の待合室などでみかけることが多い。ルーバー幅によって、印象が異なるが、現在は80(75)mm、100mmが主流となっている。開閉方法には、通常のひもを使うコード式と、バトンという細い棒をカーテンを引くときのように操作するバトン式がある。
バーチカルブラインドは、高さのある大きな窓に使われることが多く、縦のラインが強調されることで部屋が広くみえる特徴がある。また、縦にルーバーがついているため、ホコリもたまりにくい。ウォッシャブル素材のルーバーであれば洗濯機で洗うことも可能である。
バーチ材(ばーちざい)
バーチ材とは、カバノキ科シラカンバ属の落葉広葉樹の建材を指す。
「カバザクラ」「マカバ」「サクラ」とも呼ばれる。傷や水に強く、丈夫で反りなどの狂いが少なく、加工性が良い特徴を持つ。木肌が美しく、経年による色の変化が少なく、家具や天井、壁、床材、雑貨など幅広い用途がある。
バーナー仕上げ(ばーなーしあげ)
バーナー仕上げとは、石材の表面仕上げの一種で、小さな凹凸があり粗い仕上げ面を作る手法を指す。花崗岩に用いられることが多い。切削機で切り出した石の表面に冷却水を散布しながらバーナーで熱することで、石の表面の結晶を弾かせ、味わいのある自然な岩肌に仕上げることができる。また、毛羽立った表面になるため、バーナー仕上げを施した石には高い滑り止め効果が期待できる。「ジェットバーナー仕上げ」「ジェットポリッシュ」とも呼ばれる。
バーミキュライト(ばーみきゅらいと)
バーミキュライトとは、建築資材として活用されている、雲母(うんも)が熱水の作用や風化によって変質した鉱物を指す。重量が軽く、断熱性や耐火性に優れているため、公共的な建物の天井仕上げ材や軽量ブロックの原料に使用されることが多い。その他にも、工場生産される耐火ボードや耐火パネルの材料、鉄骨の耐火被覆材、屋根裏の断熱材や吸音材等に用いられている。また、マグネシウムに富む塩基性の土として、園芸や土地改良材としても活用されている。
バーライト(ばーらいと)
バーライトとは、長さ50~90cm程度の棒状の板に、LED電球を等間隔に配置した照明器具を指す。ライトバーと称されることもある。発熱や消費電力が少なく、寿命が長いため、コストがかかりにくいという特徴がある。主に部屋の間接照明として用いられており、その他には棚や観賞魚の水槽に使用する照明、店舗や会社受付のインテリア照明などにも用いられている。白色LEDが一般的だが、赤や緑、青のLEDを使ったり、それらを交互に配置して時間の経過で色を切り替え、ネオンサインのような効果を狙ったりするタイプのものもある。
バイオエタノール暖炉(ばいおえたのーるだんろ)
バイオエタノール暖炉とは、バイオエタノールを燃料とする暖炉を指す。バイオエタノールとは、とうもろこしやサトウキビなどの植物を由来とするバイオマスから作られる液体燃料である。燃焼時に煤(すす)や煙が出ず、有害物質も発生しない点が大きな特徴である。バイオエタノールの炎は美しいオレンジ色をしているため、暖房器具としての機能のほかに観賞用の側面もある。置き型のものが多く煙突や配管、配線も不要のため、設計に組み込まなくてよく、集合住宅にも導入しやすい。床に置く箱型のほかテーブルタイプや壁面タイプなどデザインが豊富で、インテリア性も高い。
バイオマス発電(ばいおますはつでん)
バイオマス発電とは、化石燃料以外の動植物由来の生物資源を用いた発電を指す。生物資源を燃やしたり、ガス化したりすることで熱や電気を生み出せるため、再生可能エネルギーと呼ばれている。
バイオマスには、木質系、家畜系、食品系、植物系などがある。木質系とは、森林の植林、育成段階で発生した間伐材、製造工場や建設現場で発生する未利用の木材や廃材を指す。そのような木材を薪やペレットに加工し、燃料にすることで発電を行う。家畜系とは、牛や豚、鶏などの家畜排せつ物などを指し、食品系バイオマスとは、生ゴミや食品廃棄物などを指す。ともにそれらを発酵させ、発生したガスを発電機などの燃料に利用する。
バイオマス発電は大気中のCO2濃度に影響を与えないため、化石燃料の代わりに利用すれば、地球温暖化防止に有効であると考えられている。
媒介(ばいかい)
媒介とは、不動産の売買では売主と買主の間、賃貸では貸主と借主の間に宅地建物取引業者が入る取引を指す。
宅地建物取引業者が不動産広告を行う場合は、取引態様を表示しなければならない。自らが当事者であれば売主または貸主、代理であれば代理、媒介であれば媒介または同義語の仲介と表示する。
媒介依頼の際に結ぶ契約には、一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3つがある。
媒介契約(ばいかいけいやく)
媒介契約とは、宅地建物取引業者が不動産の売買、交換、賃貸取引の間に立って媒介(仲介)を行う際に交わす契約を指す。
宅地建物取引業法は、売買及び交換の媒介では書面の作成と記名押印、依頼者(売主・買主)への交付を義務づけている。賃貸の媒介での義務はないが、トラブルを避けるため一般的には媒介契約書が作成される。
媒介契約には3種類あり、大きく違うのは媒介契約できる社数と、自己発見取引の可否である。
(1)一般媒介契約: 依頼者は、複数社に仲介を依頼できる。売主または貸主は自分で見つけた取引相手と契約することもできる。
(2)専任媒介契約: 依頼者は、特定の1社にしか仲介を依頼できない。売主または貸主は自分で見つけた取引相手と契約することもできる。
(3)専属専任媒介契約: 依頼者は、特定の1社にしか依頼できない。売主または貸主は自分で見つけた取引相手と契約できない。
バイク置場(ばいくおきば)
バイク置場とは、住宅においてはバイクを置くことができる場所を指す。
集合住宅に設置されている「駐輪場」は通常自転車のみが許可されている。バイク置場として利用できるかどうかについては、オーナーまたは管理会社に確認が必要である。
バイク専用コンテナ(ばいくせんようこんてな)
バイク専用コンテナとは、バイクを保管する目的で使用するコンテナを指す。購入して自宅に設置するタイプや、月極めなどで契約するレンタルタイプのものがある。
コンテナによって異なるが、施錠できる引き戸またはシャッターがあり、バイクの載せ下ろしが楽になるスロープやヘルメットやグローブが置けるスペースが設けられていることが多い。
メリットとしては、コンテナのなかにバイクを収納するため、雨による劣化を防げる、風による転倒からバイクを守れる、バイクのいたずらや盗難被害を防げる、ヘルメットやライダージャケット、工具などを収納してガレージのように使えることなどが挙げられる。
培養土(ばいようど)
培養土とは、植物育成のために、肥料や用土を混合して調整された土を指す。
培養土は、野菜用や草花用、種まき・插し木用など、細かく分けて販売されているので、用途に合わせて選ぶことも、自作することも可能である。
構成要素としては、赤玉土や鹿沼土、天然砂などの基本用土と腐葉土、堆肥、バーミキュライトやピートモスなどの補助用土を組み合わせて配合している。
市販の培養土は購入してすぐ使えるが、自作する場合は微生物を増やすためにしばらく寝かせるなどの工程も必要となる。
バイリンガルフロントサービス(ばいりんがるふろんとさーびす)
バイリンガルフロントサービスとは、マンションのエントランスなどに管理員とは別の2か国語に対応できるスタッフが常駐して、案内や受付、各種手配の代行などを行うサービスを指す。サービス内容は、宅配の発送や一時預かり、クリーニングの取り次ぎ、タクシーの手配、レストランの予約、ファックスやコピーサービス、ハウスクリーニングの手配など多岐にわたる。