「あ」から始まる用語一覧
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アキスミンスターカーペット(あきすみんすたーかーぺっと)
アキスミンスターカーペットとは、イギリスのアキスミンスターで作られた手織りのものから発達したカーペットを指す。
アキスミンスターカーペットの製法には、8~12色を使用できるグリッパー式と、色づかいの制限がないスプール式がある。
アキスミンスターカーペットは、ウィルトン・カーペットと同じジャガード装置を使った機械織りだが織り機が異なり、たくさんの色糸を用いて多色使いの複雑な模様織りができるのが特徴である。
秋田杉(あきたすぎ)
秋田杉とは、秋田県産の杉の銘木を指す。市場に流通している秋田杉は、人工林から伐採された「秋田杉」と、県北部を流れる米代川流域に分布する「天然秋田杉」の2種類に分けられる。「秋田杉」は間伐を行い育てるため、樹齢50年ほどで市場に出る。一方「天然秋田杉」は自然の中で育つため長く持続的に成長し続け、250年ほどの樹齢に至るものもある。「天然秋田杉」は年輪幅が狭く強度に優れ、狂いが少ないことから建築材、内装材などに使用される。
なお、2012年に天然秋田杉の供給は終了し、植林によって高齢級人工林の秋田スギの計画的な供給が図られている。
空き家(あきや)
空き家とは、誰も住んでいない家屋を指す。
国土交通省では1年以上住んでいない、または使われていない家を「空き家」と定義しており、その判断基準として、人の出入りの有無や、電気、ガス、水道の使用状況、物件の登記記録や所有者の住民票の内容、物件が適切に管理されているか、所有者の利用実績などが挙げられている。
空き家の割合は上昇し続けており、国は対策として空き家の流通・活用や除去を推進している。2015年に施行された空家等対策特別措置法では、倒壊などの危険があること、衛生上有害となるおそれがあること、著しく景観を損ねていることなど、管理状態に問題がある空き家を「特定空家等」に指定、助言や指導を行っても改善されなかった空き家については、固定資産税の優遇措置が受けられない、罰金が課せられるなどの罰則がある。
空き家問題(あきやもんだい)
空き家問題とは、増え続けている空き家についての、原因と影響を指す。
高齢化社会が進む日本全体の問題で、団塊世代の相続が進み、空き家が急速に増加していることが問題の中心である。放置された空き家では、防犯上の不安や景観の悪化、災害時の倒壊の恐れなど多くの問題が取り沙汰されている。放置される理由には、建物を壊して更地にすると固定資産税が数倍も上がる税金の問題や、相続のトラブル、地価の下落など様々な要因が絡み合っている。街に空き家が増えれば当然住民は減るので、地域の活力が低下し、スーパーや病院など生活に必要な施設が減ってしまうという悪循環に陥る可能性もある。2015年には「空家等対策特別措置法」が施行されるなど行政でも空き家問題に取り組み、空き家の流通・活用や除去を推進している。
悪臭トラブル(あくしゅうとらぶる)
悪臭トラブルとは、家や店舗、工場などから発生する臭いによって、近隣住民が感覚的、心理的な被害に遭い、苦情に発展するケースのことを指す。
悪臭は、公害対策基本法で定められた典型公害で、具体的な悪臭物質の種類や濃度、臭気指数は悪臭防止法で定められている。
一方、臭いを持つ物質は約40万種あるといわれており、人の嗅覚感度の違いにより、ある人にとっては悪臭に感じても、ほかの人には気にならないこともあるので、悪臭トラブルの解決には難しい側面がある。
具体的な悪臭トラブルの事例には、近所のペットショップの臭いが不快、隣のベランダからくるタバコの煙で洗濯物が臭い、近くの工場から悪臭が漂ってくる、などがある。
当事者による話し合いが難しい場合は、公的手続きや弁護士の仲介による解決を図る必要が出てくることもある。
悪臭防止法(あくしゅうぼうしほう)
悪臭防止法とは、規制地域内の工場・事業場の事業活動に伴って発生する悪臭について必要な規制を行う法律を指す。地域の生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的とする。適用の対象となるのは、生活環境に悪影響のある政令で指定された特定悪臭物質と、市町村長や委託された臭気測定業務従事者等によって測定される臭気指数及び物質濃度である。規制基準については、排出水、気体排出口、敷地境界線で定められるものとなり、社会的、自然的条件を考慮しなければならない。
アクセントウォール(あくせんとうぉーる)
アクセントウォールとは、室内の空間においてアクセントとなる壁を指す。
色や模様を変化させ、部屋の雰囲気を変える簡単な方法として採用されることが多い。アクセントウォールは壁紙を貼り替えたり、色を塗り替えたりするだけで簡単に取り入れられ、工事も比較的簡単である。アクセントウォールに用いる素材や色によって、部屋の印象を大きく変えられる。また、吸音性や吸湿性を持つ素材を使用することで、見た目を変える以上の機能を壁に持たせることもできる。
アクティブソーラー(あくてぃぶそーらー)
アクティブソーラーとは、太陽光発電などの装置や機械を利用して、積極的に太陽エネルギーを取り入れるシステムを指す。アクティブソーラーシステムともいう。
具体的には、住宅の屋根や外壁に設置した集熱装置や太陽熱温水器などの機械で太陽エネルギーを積極的に採り入れ、住まいの空調や給湯のエネルギーに活用する。アクティブソーラーシステムを搭載した住まいをアクティブソーラーハウスと呼ぶ。なお、装置や機械を利用せず、物件の立地や間取りなどを工夫することで、太陽エネルギーを取り入れる方法をパッシブソーラーという。窓から入る太陽エネルギーを床や壁に蓄えさせるダイレクトゲインや、コンクリート壁に蓄熱させるトロンブ壁などがある。
アクリルゴム(あくりるごむ)
アクリルゴムとは、アクリル酸エステルを主成分とする合成ゴムを指す。
特徴として、高い耐熱性と耐候性、耐オゾン性を有しており劣化に強い。特に高温下での耐油性が優れており、ガソリンや軽油に強く、オイルシールやパッキン、ガスケット、ホースなどの、自動車関連や土木関連事業、工業製品で多く活用されている。合成ゴムのなかでも知名度が高く、摩耗性や屈曲亀裂性も問題ない合成ゴムである。
アクリル樹脂(あくりるじゅし)
アクリル樹脂とは、合成樹脂の中でもとりわけ高い透明性と耐候性を持つ素材である。メタクリル酸エステルまたはアクリル酸エステルの重合体から成る。特徴としては、耐候性が高く透明性が高い。表面は傷つきやすいが衝撃性は強い。また、加工が容易であることから多様な用途に使われる。代表的なものは、インソールパネルや自動車用のドアミラーに使用されるソフトアクリルや、シリコーン配合の有機ガラスなどがある。
アクリル繊維(あくりるせんい)
アクリル繊維とは、化学繊維のなかで石油を原料とする繊維だが、ウールに似た性質をもつ合成繊維を指す。羊毛のような軽さと柔らかさ、暖かさを兼ね備えており、化繊ではなかなか実現できないふんわりとした風合いを出せる。保温性、発色性に優れ、しわになりにくい。そのため、ウールの代用品として利用されることが多い。ニット製品、カーテンやカーペット、シートやテントなどに加工される。工業分野では、アスベストやろ過布の代替品としても使われている。ポリエステルと同様、熱可塑性がある。日光に強く、耐候性もあり、外気に長い間さらしても強度はほぼ変わることがない。
アクリル板(あくりるばん)
アクリル板とは、樹脂の一つで透明性の高い合成樹脂でできた板のことである。透明度が非常に高く、固い素材で加工がしやすいことから、ガラスにとって代わり生活のあらゆるところで使われている。加工の方法としては熱加工による変形や溶剤による溶接、レーザーなどによる切断や穴あけ、アクリル板自体への印刷など多種多様な方法がある。ガラスと比べて、熱に弱く表面の硬度が低いため傷が付きやすいが割れにくく、軽くて丈夫である。
明け渡し(あけわたし)
明け渡しとは、建物や土地を立ち退いて、人に引き渡すことを指す。
一般的には、借主が借りていた建物や土地を所有者に引き渡すことをいう。
明け渡しの際には借主の移転と所有物の撤去が求められ、原状回復の負担についての確認、鍵の返却などが行われる。
明け渡し訴訟(あけわたしそしょう)
明け渡し訴訟とは、賃貸借契約において賃借人がすべき義務を怠る等の債務不履行があった場合に、賃貸人が賃借人に対して契約の目的物を明け渡してもらうように請求するための訴訟を指す。賃貸人は、賃借人の家賃滞納、騒音問題、悪臭、ゴミを溜める、不動産の維持管理を適当に行わない等の理由によって契約の解除をする場合、まず債務の催促等、改善の要求をしなければないらない。借地借家法上、賃借人の権利は強く保護されており、賃貸人が自力で賃借人の家財道具を撤去したり、退去を促すことは法律上認められていない。改善されないときに、強制的に退去させるために裁判所に明け渡し訴訟を提起し、勝訴判決確定後、賃貸人は自己所有権に基づきその不動産の明け渡しを求めることができる。
上げ下げ窓(あげさげまど)
上げ下げ窓とは、2枚のガラスを上下に並べスライドして開閉する窓を指す。もともとは、欧米の住宅で広く用いられていたが、現在では日本でも多くの住宅に用いられている。上げ下げ窓には、大きく分けて2つの種類があり、下部の窓のみが動き、開閉可能となるものをシングルハング、上下両方が可動するものをダブルハングと呼ぶ。
アコーディオン網戸(あこーでぃおんあみど)
アコーディオン網戸とは、蛇腹状に折られた伸縮できる網戸を指す。
アコーディオンの形状に似ていることからアコーディオン網戸と呼ばれる。プリーツ網戸と呼ばれることもある。必要なときだけ引き出し、使用しないときは折り畳んでコンパクトに収納しておけるため、窓からの視界を遮らず、出入りのある開口部にも適している。アルミ枠の網戸の設置が難しい外開き窓や、バルコニーへ出入りするためのテラスドア、和風住宅の玄関引き戸などに設置されることが多い。ただし、他の形状の網戸に比べて網が破れやすく、複雑な構造上、修理や交換が高価になる場合がある。
アコーディオンカーテン(あこーでぃおんかーてん)
アコーディオンカーテンとは、楽器のアコーディオンのジャバラのように横方向に開閉する折り畳み式の間仕切りを指す。
一般住宅用や業務用として使用され、ドア代わりや部屋の間仕切りとして用いられることが多い。素材は、塩化ビニル製レザー、スケルトン生地、ファブリックなど様々なものがある。手軽に部屋を仕切ることができ、リフォームよりも低コストで取り付けられる。
アコーディオン門扉(あこーでぃおんもんぴ)
アコーディオン門扉とは、アコーディオンのように伸縮させて開け閉めする門扉を指す。主に駐車場の出入り口で使用されている。地面にレールを設置する場合としない場合があり、前者は軌道から外れることなく動かせるため、レールなしの場合より開閉がスムーズである。
アコーディオン門扉には、扉は1つで片側に向かって開くタイプと、扉が2つで左右に開くタイプがある。サイズや操作方法も様々で、狭い間口用や、リモートコントローラーを使って操作するものなどがある。
字(あざ)
字とは、市町村内の行政区画の単位を指す。土地の表示に関する地番区域のひとつで、他に「小字(こあざ)」と「大字(おおあざ)」がある。
字名は江戸時代から継承され、現代でも残っているものもあるが、明治以降に小さな村が合併を繰り返した結果、消滅した字名もある。
足元温風器(あしもとおんぷうき)
足元温風器とは、キッチンの流し台や洗面化粧台の下に収めた薄型の暖房器を指す。
足元から温風が吹いてくるため、冬や早朝など、足が冷える時の対策に効果的である。
熱源は電気ヒーターのタイプが一般的であり、他には電気やガス、温水などのタイプがある。
足で軽く蹴るだけでスイッチのオンオフ操作が簡単にできるもの、タイマー付きや自動的に温度差を調整できるセンサー搭載のもの、消し忘れ防止機能がついているものなど様々な機種がある。