「あ」から始まる用語一覧
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Iターン(あいたーん)
Iターンとは、生まれ育った故郷以外の地域に就職・移住する行為を指す。主に大都市圏で育った人が地方の企業に就職する場合に使うことが多い。地方出身者が就職を機に故郷へ戻るUターンに対し、大都市圏の出身者が地方へ就職する流れがIの字のように真っすぐになるため、Iターンと呼ばれている。
IT重説(あいてぃーじゅうせつ)
IT重説とは、賃貸物件に関する重要事項の説明を、対面以外の方法であるインターネットなどのITツールを用いて行う手段を指す。
宅地建物取引業法では、契約時に重要事項の説明が義務付けられており、従来は宅地建物取引士が契約者に対面で重要事項の説明を行わなければならなかったが、2017年10月よりIT重説が運用されるようになった。
IP電話(あいぴーでんわ)
IP電話とは、IP(Internet Protocol)という通信方式を利用した電話サービスを指す。
インターネット回線を利用して音声を届ける通話方法であり、プロバイダなどの通信会社が提供している。
従来の電話は、基地局を経由して相手に直接声を届けていたが、IP電話はメールなどと同じように声をデジタル化して、相手の元に届けて復元することで、通常の音声通話と同じように利用することができる。
アイボルト(あいぼると)
アイボルトとは、リング状になっている部分にワイヤーやフックを引っ掛け、重い物を吊り上げるために使われる吊りボルトを指す。他に歩道の柵にチェーンを引っ掛けるために柱などに取り付けたり、小型飛行機などを固定するような用途でも使用される。主に重量のある物を吊り上げるため、ボルトが破損、変形しないよう保証荷重が決められている。また、破損があった際に大きな事故に繋がる箇所で使用されることが多いため、JIS規格では重要保安部品として扱われている。
アイランド型キッチン(あいらんどがたきっちん)
アイランド型キッチンとは、シンクや作業スペースの一部、あるいは全部を壁から離して、独立したキッチンの形式を指す。島のような形からアイランド型と呼ばれている。
対面型のキッチンであるとともに、オープンキッチンでもあるため、向かい合っての調理はもちろん、多人数での作業が可能で、開放感やコミュニケーション性に優れている。
アイランド型キッチンの向かい側をカウンターにするなど、レイアウトの自由度が高いのも特徴である。
アイランド型キッチン以外に、I型キッチン・II型キッチン・L字型キッチン・U字型キッチン・ペニンシュラ型キッチンなどのキッチンスタイルがある。
アウトドアリビング(あうとどありびんぐ)
アウトドアリビングとは、リビングと一体化して活用する中庭やテラス、バルコニーなどの屋外空間を指す。リビングと床の高さを揃え、そこを木製のデッキ床やタイル張りの床にしたり、屋外用のテーブルやチェア、ソファなどを設置したりして、食事やくつろぎのスペースとして活用するケースが多い。また、家庭菜園や天体観測、日光浴などを楽しむこともできる。
アウトフレーム工法(あうとふれーむこうほう)
アウトフレーム工法とは、梁や柱を室外に設けるマンションの建築工法を指す。
この構造では、梁と柱を長方形に組んで剛接合するが、アウトフレーム工法を採用しない場合、階下の部屋に梁が出てしまい、天井部分に四角い出っ張りができてしまう。すると、背の高い家具を入れることができない場合もあり、部屋にデッドスペースが生まれる。アウトフレーム工法を用いれば、室内に不要な出っ張りができないため、家具を自由に配置でき、室内の空間を有効に活用できる。アウトフレーム工法では一般的にバルコニー側に梁や柱を出すため、バルコニーの手すりの位置に梁や柱を出す逆梁工法を採用することもある。
アオカビ(あおかび)
アオカビとは、普遍的に見られる不完全菌の一つでアオカビ属のカビの総称を指す。
空気中に常に浮遊しているので、パンやみかん等に真っ先に生えるのは、大抵がこのアオカビである。またペニシリンがアオカビから発見されたことは有名であり、ゴルゴンゾーラなどの代表的なチーズの製造に用いられるカビもアオカビの一種である。建物内の発生場所としては、室内の壁面や押入れ、家具、塗装面、畳など風通しが悪い場所が挙げられる。
なお、アオカビが発生した場合には、掃除機を使うとカビの胞子がフィルターに付き、排気口から出て部屋中に広がる可能性があるので、無水エタノールなどを含んだ布で拭き取り掃除をするのが有効である。
青黒檀(あおこくたん)
青黒檀とは、カキノキ科の広葉樹を指す。狭義では黒壇の中でもタイ産のマクルア種を指し、広義ではマダガスカル産のエボニー種も含まれる。道管中に青緑色の物質がつまっており、製材すると青緑色がかって見えることが名前の由来である。時が経つと黒さが深みを増して真っ黒になる。近年ではほとんど流通していない希少材である。世界で最も重く、堅い木材の一つとされる。加工には技術を要するが、耐久性に優れるため、家具材や床柱、仏壇、工芸品などに用いられる。
青地(あおち)
青地とは、登記所に備え付けられている公図上で青く塗られている部分のことで、国有地である。
水路や河川敷を指す。青地の部分は国有地であるため一般の建物の敷地とみなされないが、水路の廃止などの理由で、青地を含んでいる敷地に住宅が建つこともある。また、「青線」といった別名で呼ばれることもある。
あおり止め(あおりどめ)
あおり止めとは、戸や扉を開けた状態に保つために、壁や柱に一時的に固定する金具を指す。ドアストッパーや、戸当たり金物ともいう。
あおり止めを設置すれば、開いた扉が風にあおられて閉じることを防いだり、ドアやドアノブが壁に当たり壁を傷つけることを防ぐ効果もある。あおり止めは、大きく巾木に設置するタイプと床に設置するタイプに分かれる。素材は金具、ワイヤータイプ、ゴム製のほか、柄やアンティーク調などデザインが装飾された製品もある。
あおり止めとは別に、開いた扉を自動的に閉じたり、扉が閉まる速度を調整したり、扉に手や指を挟んで怪我することを防止する装置のことをドアクローザーという。
アカエゾマツ(あかえぞまつ)
アカエゾマツとは、主に北海道北東部に分布するマツ科の針葉樹を指す。エゾマツに比べて幹が赤いことからこう呼ばれる。極寒地、多雪地での造林に適するとされ、北海道では人工造林の代表種となっている。軽くて柔らかいため加工性がよく、構造材や造作材、集成材として使用される。また、樹形が整った円錐形であることから、クリスマスツリーとしても多く利用されている。
心材と辺材の色の違いはほとんどなく、やや褐色を帯びた白色ないしは淡黄白色である。
赤玉土(あかだまつち)
赤玉土とは、盆栽・園芸用の万能用土として、古くから使われている用土を指す。赤土と呼ばれる関東ローム層の土を原料にしており、ふるいにかけた乾燥赤土の粒を大きさで分別することで赤玉土が作られる。赤玉土は無機質な用土で肥料成分を含んでいないため、虫や菌が住み着きにくいことが特徴である。また保水性や保肥性と排水性のバランスも優れている。多くの植物の栽培に向いているが、弱酸性であるために野菜やラベンダーなど酸性の土を好まない植物を育てる際は、石灰などを混ぜて酸性度を調整する必要がある。
赤身(あかみ)
赤身とは、木材の中心部分の色が濃い部分を指す。心材とも言う。樹皮に近い周辺部の白っぽい部分(白太、辺材)と色の差が大きく、赤みがかっているものを特に赤身と呼ぶことが多い。
赤身は白太で形成された細胞が全て死んだ際、細胞内に含まれていた化学物質が変化することで有色化したものである。化学物質の変化によって水分が通りにくくなり、樹脂成分や色素が留まるようになる。このことにより微生物が活動しにくくなり、優れた防腐効果や防虫効果を発揮する。土台などの構造材や水回りに向くとされる。
赤水(あかみず)
赤水とは、水道管に鉄管を使用している場合に、給水管の腐食による赤錆が混じり、赤く染まった水道水のことを指す。水道管内部は、水道水で常に満たされており、材質が鉄の場合は非常に錆びやすい環境にある。赤錆がひどい場合は、赤水として目に見えるが、赤い色が見えなくても、徐々に水道管から赤錆成分が溶け出していることもあるので注意が必要である。その場合には異臭がしたり、水がまずく感じられたりする。赤水が出た時には水道管の老朽化が進んでいることが考えられるため、交換工事を行うことが望ましい。
明り障子(あかりしょうじ)
明り障子とは、明かりが取り入れられる障子のことを指す。
平安時代後期より使われており、一般的に障子と言われているものである。本来は、襖のように間仕切りや目隠し全般のことを障子と呼んだことから、格子状の木枠に障子紙を貼り、明かりが採れる障子のことを明り障子と呼び区別した。
種類には全面が格子組みの水腰障子、下部に腰板のある腰付き障子、一部だけ可動できる猫間障子、一部がガラスになった雪見障子などがある。
近年は断熱性や採光性、通気性、プライバシーの保護など、障子の特性が再評価されている。
赤レンガ(あかれんが)
赤レンガとは、粘土に砂や石灰を混ぜて成形し、乾燥、焼成した普通レンガを指す。
粘土に含まれる酸化鉄の影響で赤褐色になるため「赤レンガ」と呼ばれる。これに対して白色の耐火レンガを「白レンガ」とも呼ぶ。単に「レンガ」といえば、もっともオーソドックスな赤レンガを指すのが一般的といえる。
赤レンガの寸法は国ごとに異なり、日本ではJIS規格「210mm×100mm×60mm」と定められている。この標準型の寸法を「おなま」と言う。厚さを半分にしたものを「はんぺん」、幅を45mmにしたものを「ようかん」、幅を30mmにしたものを「せんべい」などと呼ぶ。
アガチス(あがちす)
アガチスとは、東南アジアからニュージーランドなどのオセアニアにかけて広く分布するナンヨウスギ科の針葉樹を指す。年輪がはっきりしないため、広葉樹と間違えられやすい。程良い堅さで加工しやすく、ドアなどの建材、引き出しなどの家具材に使用されることが多い。
辺材は淡灰褐色、心材は桃色を帯びた淡灰褐色、淡黄褐色などである場合が多く、境目ははっきりしない。繊維が不自然に曲がりくねった部分が見られ、乾燥時にひび割れが発生することがある。
上がり框(あがりかまち)
上がり框とは、玄関などの段差に設置された横木を指す。
家の中と外との境界線としての設置の意味合いも持ち、玄関の扉を開けた際に目に付く場所に取り付けられるため、ケヤキなどの木目の美しい材の他、大理石や御影石などが使われる。
一戸建てでは、20~40cmの段差がついているものも多く、上がり框に腰掛けて靴を履くこともできる。近年はバリアフリーの観点から、段差を少なくしているケースもある。また、段差を作らず、色や素材だけを変えた上がり框も広がり始めている。
空き巣(あきす)
空き巣とは、住人の留守中に家屋に浸入し、金品を盗むこと、またその手口のことを指す。
マンションに比べ一戸建てのほうが被害の確率が高い。特に塀のある一戸建ては、人目に付きにくいため侵入されやすい。入り口やエレベーター内に防犯カメラがついていないマンションなどは狙われやすい。ガラス破りが多いので、防犯ガラスに変えたり、防犯フィルムを貼るという手段も有効だ。玄関や窓を施錠していないという油断が被害につながることもある。侵入時間がかかる家は避ける傾向にあるので、2重鍵や窓にも補助錠をつけるなど厳重に対応しておくのも大切である。空き巣は人の目を嫌うため、近所付き合いをすることも防犯対策の一つになる。