「し」から始まる用語一覧
431件
昔間(しゃくま)
昔間とは、大阪府南河内地方の旧家で多く使用されている畳のサイズを指す。しゃくまと読む。大きさは6尺5寸×3尺2寸5分(197cm×98.5cm)である。
畳には何種類かのサイズが存在する。これは、時代により基本寸法である1間の大きさが異なっていたこと、地方により畳割り、柱割りなど家を建てる工法に違いがあったこと等の理由による。一般的に京間、中京間、江戸間、団地間と分けられることが多いが、更に細かい分類になると昔間が登場する。
尺モジュール(しゃくもじゅーる)
尺モジュールとは、家を設計する時に基本とする規格化された単位に、尺貫法を用いることを指す。
家の設計をする際には、モジュールという単位を使用して表す。尺モジュールと対するのが、メーターモジュールであるが、日本建築では伝統的に尺モジュールが使われてきた。
間取り図を描く場合の1マス(グリッド)は、尺モジュールでは910mm×910mmで構成される。2グリッドはちょうど畳1畳分となり、長辺は1間(いっけん)、短辺は半間(はんげん)とよばれる。
借家(しゃくや)
借家とは、他の人から借りた家を指す。
一戸建てに対して使用される言葉であるため、マンションの一室などには使用されない。一般的に、借家を借りた場合は、月々の使用料を家賃として持ち主に支払う必要がある。固定資産税や都市計画税の支払いが不要なため、ランニングコストを抑えることもできる。借家の契約には、借地借家法により、普通借家契約と定期借家契約の2種類の契約方法がある。普通借家契約は、借り手が希望する限り、いつまでも同一物件に住み続けることが可能である。一方、定期借家契約は、あらかじめ契約期間が設定されているため、期間が過ぎると退去するか再契約しなければならない。
借家人賠償責任保険(しゃくやにんばいしょうせきにんほけん)
借家人賠償責任保険とは、住戸を借りる人が家主または管理会社と契約をし、入居する際に加入する保険を指す。家主に対する損害を賠償するという保険で、一般的には火災保険に付帯されている。借りている部屋が偶然の事故、主に火災や爆発、水濡れや破裂などの事故が起きたときに補償される。故意の事故や、借主や家族が住居を使用する際に部屋の一部を破損するなどのケースでは補償されない。
車庫(しゃこ)
車庫とは、自家用車などの車両を収容するための建物である。
屋根・柱・壁などで構成されるものを「ガレージ」や「車庫」、屋根と柱で構成される簡易なものを「カーポート」、それらがない車を置くスペースだけの場合は「カースペース」、「(屋根なし)駐車場」などと呼ぶ。
屋根付きの場合には、雨や雪などの悪天候時でもスムーズに車の乗り降りができ、さらに、強い紫外線や直射日光などによる車体のトラブルなども軽減できるという特徴がある。
遮光カーテン(しゃこうかーてん)
遮光カーテンとは、光の透過を遮断する遮光性能を備えたカーテンを指す。
外部からの光を遮るとともに、内部の光を外から見えにくくするように、生地の厚さや織り方に工夫がされたり、裏地の樹脂コーティングなど特殊加工が施される。
遮光性は、遮光率を用いて階級で示され、1級は遮光率が99.99%以上、2級は99.80%以上、そして3級は99.40%以上である。99.99%以上のものは完全遮光とされ、99.40%未満のものは遮光性がないとされる。
遮光カーテンを利用することにより、室内の壁や家具等の日焼け防止、プライバシーの保護や防犯対策、冷暖房効率の向上などが期待できる。
車庫証明(しゃこしょうめい)
車庫証明とは、車の保管場所があることを証明する書類を指す。
新しく車を購入するときや、引っ越しで所有する車の住所変更を行う際に必要となる。正式名称は「自動車保管場所証明書」といい、車庫法(車の保管場所の確保等に関する法律)で、自動車の所有者は保管場所を確保することなどが定められている。
車庫証明の交付要件は、駐車場・車庫・空き地など、道路以外の場所であること。自宅から車庫までの直線距離が2km以内であること。車庫は車が収まる広さで問題なく道路への出し入れができること。車の所有者が車庫を所有、または使用を許可されていること、となっている。
斜線制限(しゃせんせいげん)
斜線制限とは、都市計画区域内で建築する際に、周辺への採光・通風を確保するために設けられた建物の高さの限度を定めたルールを指す。
道路や隣地の境界線から斜めに引いた線で建築可能な範囲を表すため「斜線制限」という。建築基準法の用途地域に応じて、境界線からの距離・建物外壁の立ち上がり高さ・斜線の勾配が定められている。建築可能範囲ぎりぎりに建てようとすると、屋根や壁面の一部が傾斜した形になる。道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限の3種類に分かれ、道路や敷地の条件、周辺環境によって一定の緩和措置がある。
シャッター雨戸(しゃったーあまど)
シャッター雨戸とは、アルミ合金などの素材を使ったシャッター式の雨戸を指す。軽量化され、操作も簡単で、電動式と手動式がある。窓上部の収納ケースに巻き上げて収納するため、戸袋が不要で外観がすっきりするのが特徴である。防犯性の高さが設置理由のメインとなっているが、防火や防音の効果を持つシャッター雨戸も登場している。機能性だけではなくデザインやカラーも多岐にわたり、外観にあわせて好みのシャッター雨戸を選ぶことも可能となっている。
シャッター付き駐車場(しゃったーつきちゅうしゃじょう)
シャッター付き駐車場とは、手動または電動によるシャッターが車庫入口についている駐車場を指す。
シャッターと屋根により雨風をシャットアウトできるため、車の汚れや塗装劣化が起こりにくく、荒天時でも車を守ることができる。また、セキュリティ面からも車が外に出ていないため、いたずらや自動車窃盗から守ることができる。
遮熱カーテン(しゃねつかーてん)
遮熱カーテンとは、熱を吸収せずに跳ね返す効果のあるカーテンを指す。
遮熱糸やアルミ・ステンレスを加工した、熱気や冷気を通しにくい生地が用いられる。
一般的な窓ガラスは熱を通しやすいため、遮熱カーテンを設置することで、遮熱カーテンと窓ガラスとの間に空気の層が作られる。それにより熱を通しにくくする効果が生まれ、夏は外からの熱気を防ぎ、冬は室内の暖気を外に逃しにくくすることができる。また、夏は室内の室温の上昇を抑え、冬は室内の暖気を逃さないので、空調設備の効率を高めることもできる。
遮熱ガラス(しゃねつがらす)
遮熱ガラスとは、光は通しつつ、熱を遮る機能を持たせた複層ガラスを指す。
複層ガラスの、室外に面したガラスの空気層側に、遮熱性能が高いLow-E金属膜などの特殊金属膜をコーティングすることで、遮熱効果が加えられる。特殊金属膜は、紫外線や赤外線などをほとんどカットすることができる。
室内の明るさを維持しながら室温の上昇を抑え、空調費も抑えることができることなどから、住宅やビルの窓に用いられることが多い。
シャビーシック(しゃびーしっく)
シャビーシックとは、古めかしさと、上品さを兼ね備えたインテリアスタイルを指す。
英語の「shabby(古ぼけた)」と「chic(上品・粋)」を合わせた造語である。
シャビーシックは、1980年代にイギリス人のレイチェル・アシュウェルが提唱したといわれており、一般的に白をベースとした空間をアンティーク家具や照明でコーディネートするといったスタイルである。
使い込まれた雰囲気を表現するため、あえて剥がれかけたような塗装やサビのような加工が施されることが多い。フリルやペイントにこだわったカスタム家具など、ヴィンテージデザインの中に漂う上品さが魅力である。
斜面板(しゃめんいた)
斜面板とは、建築に使われる板類の一つで、断面が台形状の製材を指す。
長方形をした断面の木材を斜めに挽き割って、2つの同じ台形にすることから「挽違い(ひきちがい)」とも言う。主に和室の長押(なげし)に使われるため「長押挽き」とも呼ばれる。かつては、外装仕上げの横羽目板の一種である南京下見板張りにも用いられた。
なお、1996年に廃止された「「製材の日本農林規格(JAS)」では、板類を厚さ7.5cm未満で幅が厚さの4倍以上の製材とし、そのうち幅が6cm以上で断面が台形の材を斜面板と分類していた。現場では同分類が慣習的に使われている。
斜面住宅(しゃめんじゅうたく)
斜面住宅とは、斜面地に立つ一戸建て、または斜面地に沿って建てられたマンションなどの共同住宅を指す。
斜面地は住宅を建てるときに地下部分ができるため、地下にガレージを設けるなど土地の特徴を活かした住宅づくりが可能である。外部から住宅内がみえにくく、日光を取り入れやすいことも斜面住宅のメリットとなっている。反面、階段が多くなり、そのため、斜行エレベーターやエスカレーターが設置されていることもある。
斜面崩壊(しゃめんほうかい)
斜面崩壊とは、土砂災害の一つで、斜面が崩れる現象を指す。
地すべりと違い、規模が小さいものの、斜面が崩れる速度が非常に速いという特徴がある。斜面崩壊には、山の表面を覆う土壌の部分が崩れる表層崩壊と、土壌の下の岩盤の部分まで崩れ落ちる深層崩壊がある。特に深層崩壊は崩れる土砂の量が多いため土石流などの規模も大きく、被害も拡大する。深層崩壊は比較的短時間での大雨、雪解け、地震などが発生する原因となっている。しかし、最近では深層崩壊が起きやすい地質や地形がわかってきており、国土交通省は深層崩壊が起こる危険のある場所を示した地図を公表している。
斜流送風機(しゃりゅうそうふうき)
斜流送風機とは、空気をファン回転軸に対して斜めに送りだす送風機を指す。
コンパクトかつ騒音が少ないため、ダクトなどの中継用送風機として多用されている。室内外の環境の変化に応じて湿度や温度などを調整するため、冷暖房や換気などの空調設備が使用されている。送風機は、モーターが回転することにより空気が送りだされる装置であり、ダクト内の中継、空調機、冷却塔などに使われている。空調設備に送風機はなくてはならない機器である。換気や放熱、空気の循環や攪拌など、様々な目的で使用されている。
シャワー(しゃわー)
シャワーとは、噴出口に細かい穴を多数開けることにより水流を分け、水や温水を広範囲に分散させる装置のことを指す。
入浴時に身体や髪の毛を洗うために使うものである。
現代では浴室には欠かせない設備の一つとなっている。
節約面では、一人暮らしと仮定して考えた場合、一人で浴槽に入浴をするよりもシャワーのみのほうが節水効果がはるかに高い。また、多少目詰まりしやすくはなるが、噴出口の穴をさらに細いものにして霧状にするなど工夫された節水シャワーでは、更に節水効果が高くなる。
シャワーカーテン(しゃわーかーてん)
シャワーカーテンとは、シャワーを使用する時に水や湯が周辺に飛び散らないように利用する、バスルームに吊り下げる防水性カーテンを指す。
単身者向けの賃貸住宅や、ホテルなど、浴槽とトイレが一室となっているバスルームで使用されることが多い。
シャワー付洗面化粧台(しゃわーつきせんめんけしょうだい)
シャワー付洗面化粧台とは、一般的な洗面台の蛇口部分が引き出して使えるシャワー水栓になっている多機能洗面台を指す。通常の洗面台よりボウルが大きく、普通の洗面台として顔や手を洗うだけでなく、シャンプーや、洗濯機で洗うことのできない衣類の手洗い洗濯などにも利用できる。