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賃貸用語集
ひ行
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「ひ」から始まる用語一覧
121
件
100年コンクリート
(ひゃくねんこんくりーと)
100年コンクリートとは、大規模な修繕をしなくても100年ほどもつとされる強度のコンクリートを指す。日本建築学会により、耐久設計基準強度が30N/mm2以上と定められている。耐久設計基準強度30N/mm2とは、1m2あたりに対する圧力約3,000トンに耐える力を示している。 ただし、メンテナンスが100年間不要という意味ではない。通常の補修により、コンクリートの重大な劣化や鉄筋の腐食などの大きなダメージが100年間は生じないと予想されるものである。
ヒューズ
(ひゅーず)
ヒューズとは、電力が過剰に流れないように抑制する電子部品を指す。規定電流以上の電力が流れたり、規定温度以上に達したりすると、溶断して電気を遮断することで安全を保つ役割がある。対応電圧が100ボルトまでの家庭用ヒューズ、それ以上の電圧で用いる工業用ヒューズ、自動車に用いるヒューズなどの種類がある。ヒューズは1度切れると使用不能になるため交換する必要がある。
ヒューズコック
(ひゅーずこっく)
ヒューズコックとは、規定流量以上のガスが流れるとガスが流出し続けるのを自動的に止めるヒューズの付いたガス栓を指す。閉止弁やボールが中に入ったシリンダーなどから構成されており、ゴム菅などの接続具が破損したり外れたりするトラブルや、規格量を超えるガスを消費する器具の使用などにより一気に大量のガスがヒューズコック内に流れ込んできたときは、ガスの勢いで押し上げられたボールによってシリンダー内のガスの通過孔が塞がれてガスの流れが遮断される。
ビューバス
(びゅーばす)
ビューバスとは、外の景色がよく見える大きな窓が設置されている浴室を指す。街の夜景や海の景色など外の景観を満喫しながら入浴することを目的としている。窓が設置されていても建物などの障害物によって外の景観が望めない浴室は、ビューバスではなく窓付き浴室と呼ばれる。浴室に大きな窓を設置すると、外からも見られる可能性があるため、覗き見防止のために、シェードやブラインドなどが設置されることもある。採光に優れているため明るい開放感のある空間になる。浴室に洗濯物を干す時でも乾燥が容易になり、窓が開閉可能であれば換気にも優れる。
ヒューム管
(ひゅーむかん)
ヒューム管とは、鉄条を芯にしたコンクリート管を指す。 鉄筋を芯に、コンクリートを型枠に入れて軸回転させ、遠心力を利用して、締め、固めてつくるため、強度が高く、外圧にも内圧にも強いのが特徴である。耐久性があり、コストパフォーマンスに優れたパイプであることから、下水道、灌漑、一般土木、宅地造成などを中心にさまざまな分野で活用されている。特に下水道分野においては、主要管材として数多く用いられている。
ビューロー
(びゅーろー)
ビューローとは、書き物をする机と戸棚とを組み合わせた家具を指す。 本来ビューローとは引き出し収納という意味だが、そこに書き物をするスペースが付いた1台2役のものの総称として使われることが多い。見た目は引き出しや扉が付いた収納家具だが、扉の部分を開くとデスクに早変わりする仕組みになっている。 ビューローには「ライティングビューロー」、「ビューローブックケース」、「サイドバイサイド」などがある。ライティングビューローは定番の形で、フラップ式の扉を前に倒すと扉部分がデスクの天板になる。ビューローブックケースは上に本棚が付いたタイプである。サイドバイサイドは幅が広く迫力ある見た目のビューローで、現在の家具ではあまり見かけないデザインである。
表札
(ひょうさつ)
表札とは、住居の玄関などに名前、主に名字を掲げている札を指す。 表札をつける習慣があるのは日本特有のものであり、アメリカやイギリスなどではプライバシー保護や防犯上などの理由から表札を掲げる習慣はない。表札をつけることで、自分の家であるという意識が持て、近隣住民とのコミュニケーションが潤滑になり、地域コミュニティに溶け込みやすくなる。また、郵便物の誤送防止などからも表札をつけることが広まったとされている。
表札灯
(ひょうさつとう)
表札灯とは、表札を照らすために設置される照明を指す。主に門柱の壁面に取り付けられることが多い。表札灯を点けると表札まわりが明るく照らされるため、夜間の来客の際に相手が家を探しやすくなる効果がある。表札灯には、シンプルなもの以外に、デザイン性の高い商品も多数販売されているので、家の顔となる表札まわりをおしゃれに演出するアイテムとしても活躍する。表札灯のライトの色は、おだやかな雰囲気を感じさせる暖色系の需要が高い。
表示規約
(ひょうじきやく)
表示規約とは、不動産業界が定めた不動産広告に関する自主規制ルールを指す。一般消費者の利益を守ること(自主的かつ合理的な選択を確保すること)、事業者間の公正な競争を確保することを目的に、内閣総理大臣(消費者庁)及び公正取引委員会の認定を受けて設定されている。 正式名称は「不動産の表示に関する公正競争規約」といい、不動産公正取引協議会の加盟事業者は、この規約を遵守しなければならない。表示規約の改正作業は、全国にある不動産公正取引協議会が行っている。規約に違反した場合も、同協議会から警告や違約金などが科せられる。
表示錠
(ひょうじじょう)
表示錠とは、施錠されているか解錠されているかの状態を表示する表示窓と非常解錠装置が備わった錠前を指す。 ドアの内側から施錠するタイプの錠前で、室内で使われている錠前の1つである。トイレや洗面所、浴室などに採用されているケースが多い。鍵穴は付いていないので、基本的にはドアの内側からしか解錠できないが、非常解錠装置が付いており、緊急時にはコインなどを使って解錠できる。
表層崩壊
(ひょうそうほうかい)
表層崩壊とは、山の土砂が崩れ落ちる斜面崩壊のうち、山肌にある表層の土壌だけが崩落する現象を指す。「山崩れ」「崖崩れ」とも言う。 深い岩盤の層まで一緒に崩れ落ちる現象は「深層崩壊」と呼ぶ。崩壊は、速いスピードで一気に土壌が移動するもので、移動速度が遅く断続的に移動する「地すべり」とは区別される。英語では、崩壊は「slump」、地すべりは「slide」となる。崩壊の誘因としては、地震、地殻変動、豪雨、融雪などが挙げられる。 森林がある山でも崩壊しにくいとは限らない。林業家の間では「尾根マツ、谷スギ、腹ヒノキ」と言われ、水分の多いところを好む杉林のある谷間は危ないとされる。
屏風
(びょうぶ)
屏風とは、和紙や布を木枠に貼り付けて作る、折り畳み式の調度品を指す。 室内に立てかけて使用する。屏風は室内装飾のほか、風や人目を遮ったり、間仕切りにしたりと様々な用途に用いられる。屏風の表面に描かれた絵画は屏風絵と呼ばれ、希少価値の高い美術品として扱われるものもある。屏風ひとつひとつの面を扇と呼び、横に向かって連なる面の右端を第一扇として左側へ数えていく。屏風の扇の数は曲でくくられ、二扇あるものは二曲、四扇あるものは四曲と数える。
避雷針
(ひらいしん)
避雷針とは、雷を安全に地面に逃して建築物や人命を雷や落雷から保護するためのシステムを指す。 避雷針は銅やアルミなどの電気を通しやすい金属でできており、避雷針に落ちた電気は導線を通って地中の電極に向かって流れ、地面に放電することで建築物や人命を落雷被害から守る。避雷針の設置基準は、建築基準法により20mを超える建築物には避雷設備を設置が義務付けられている。また火薬取締法規則により一般火薬庫にも設置が義務付けられている。
平置駐車場
(ひらおきちゅうしゃじょう)
平置駐車場とは、車道から運転したまま入出庫できるように作られた駐車場を指す。 屋根付きで1階または地下に作られるものや、屋外にスペースを確保した青空駐車場タイプのものがある。一般的には、土地を確保しやすい郊外のマンションや大規模マンションなどに多く見られる。平置駐車場は、機械を使わず出入りできる自走式駐車場であり、敷地内に平面的に駐車スペースが並んでいるのが特徴である。
平織りカーペット
(ひらおりかーぺっと)
平織りカーペットとは、縦糸と横糸を交互に組み合わせて織られたカーペットを指す。 表面にパイル(毛足)がない、あるいはパイルが短く厚みが小さいという特徴を持つ。パイルのあるカーペットに比べ掃除しやすく、折り畳みが容易なため収納しやすい。代表的な平織りカーペットには、裏表の糸色を反対にして二重織りをした「三笠織り」、三笠織りの横糸にウール糸を用いた「菊水織り」、羊毛などの繊維を絡ませて作った赤いフェルト状の「緋毛氈」などがある。トルコなど中近東の遊牧民が作る手織の織物「キリム」も平織カーペットの一種である。
平角
(ひらかく)
平角とは、横断面が長方形で、幅と厚さが共に7.5cm以上の角材を指す。主に木造住宅の梁と桁といった構造材として用いられる。JAS機械等級区分構造用製材として製材されており、大量生産される安価な合板材に比べると、高価な木材となっている。柱などに用いられる横断面が正方形の木材は正角と呼ばれ、断面が長方形であっても、幅が7.5cm未満の化粧板などは平角とは呼ばない。平角を製材するための木取り方法のことを「平角木取り」と呼ぶ。
平型スレート
(ひらがたすれーと)
平型スレートとは、平らな形状の屋根材を指す。主原料には、セメントやけい酸質原料、混和材料、石綿以外の繊維質原料などが含まれている。瓦と比べると軽くて丈夫、且つ日本瓦よりも価格が安い為、現在の一般住宅の屋根でよく用いられている。豊富なカラーバリエーションと、化粧加工されたパターンが大きな特徴で、新生瓦とも呼ばれている。平型スレート屋根の寿命は20~30年ほどとされていて、長期間使用するには定期的なメンテナンスが必要不可欠である。
ひら金物
(ひらかなもの)
ひら金物とは、建築で使用する場合において、木材同士をつなぎ合わせるための金具を指す。かすがいに代わる金物として開発された補強金物で、平らで長方形をしており、40cm程度の長いものと、10cm程度の短いものがあり、用途で使い分ける。外壁の下地材施工で、何かしらの支障がある際に用いられる。用途は主に、木造2階建以上の建物の上下階の菅柱同士の緊結、大引きと床束の連結、小屋梁と小屋束の連結、母屋同士の連結、母屋と梁の結合、連結部の補強などである。
平瓦
(ひらがわら)
平瓦とは、少し湾曲した薄い長方形の粘土瓦を指す。 日本の伝統的な屋根葺き工法である本瓦葺きに使われる瓦で、平瓦を並べた境目に半円筒状の丸瓦をかぶせる形になる。古代には、円筒形の桶型に巻いて固めた後に4等分して作っていたため、形状が凹型になった経緯がある。中世以降、凸型成形台に乗せる1枚作りに変わり、現在のプレス成型につながった。古くは平瓦を「雌瓦」、丸瓦を「雄瓦」「筒瓦」とも呼んだ。平瓦は、細かく分類すると、凹みが小さい「並平瓦」、大きく湾曲した「深窪平瓦」、軒に使う唐草瓦の下に置く「敷き平瓦」などがある。
開き戸
(ひらきど)
開き戸とは、蝶番や枢(くるる)を回転軸として弧を描き、前後に扉が開閉する戸を指す。 1枚の扉を設置する片開き戸と、2枚の扉を設置する両開き戸がある。両開き戸は観音開きとも呼ばれる。 開き戸は、施工上、戸袋のスペースなどの場所を取らないため、マンションの各住戸の玄関扉には開き戸が多く採用される。また、気密性の高さから、音漏れが気になる場所などには、開き戸が採用される場合がある。扉を開く際に稼働するだけのスペースが必要になるので、場所に応じて前後どちらに開くかを考慮して設置する必要がある。
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