盛土とは、斜面地などを
宅地造成する際に、土を盛って水平な
敷地をつくることを指す。
対義語に、土地を削って造成する「切土」がある。盛土により造成された
地盤は、元の
地盤と比べて一般に土の粒子間の結合がゆるい状態にあり、
雨水や地下水の浸透が容易で、沈下、
崩壊、地滑り等が生じやすい。そのため、ローラーなどの建設機械による締固めなどを行う必要がある。一定規模以上の切土または盛土は、
都市計画法や
宅地造成等規制法に基づく規制の対象となり、
擁壁を設置するなど、その基準に従って
施工しなければならない。規模の大きい
宅地造成においては、切土と盛土を組み合わせて、切土により生じた土砂を盛土に使うことが一般的である。切土と盛土の均衡をとることにより、建設発生土の発生量を抑制できる。