「は」から始まる用語一覧
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ハイサッシ(はいさっし)
ハイサッシとは、高さが床面から天井近くまであるサッシを指す。高さがあり、開口部を大きくとれるため、リビングなどに設けられることが多い。採光・通風にすぐれ、開放感もある。
マンションに設置する場合は、梁の位置が関係するので、窓上部に梁が張り出さない逆梁工法を採用することで、設置が可能である。
排水管(はいすいかん)
排水管とは、建物内や敷地内から排出される下水を公共下水道まで流す管を指す。一般家庭から出る排水には、トイレなどの汚水、キッチン、洗面所、風呂などの雑排水、雨水の3種類がある。外部埋設排水管には、家庭排水をすべて一緒に排水する合流式と、それぞれ別の管で排水する分流式があるが、水質保全の観点から分流式で設計されることが一般的である。排水管の材質には、ダクタイル鋳鉄管や硬質塩化ビニル管が使われることが多い。
排水権(はいすいけん)
排水権とは、隣地に排水できる権利を指す。原則として対象は自然排水に限られる。たとえば、雨が降ったときに高地にある家から低地にある家に自然と雨水が流れるという場合は排水権が認められる。低地にある家へ故意に水を放出するなど、人工的、意図的な排水には排水権は認められていない。
民法第218条によって、宅地の雨水排水を他人の土地に流すことを意図した建物、工作物の建設や設置を禁止している。
排水溝(はいすいこう)
排水溝とは、雨水などの排水を流すための溝を指す。
主に、道路の脇や耕地、集合住宅の共用部などに設けられている。道路の脇に設置される排水溝は、道路に降った雨水などの排水を流すために設置され、コンクルートで製造されたU字型の断面であるU字側溝がよく見られる。また住居周りではベランダでは、降り込んだ雨水などの排水を排水口へ誘導する目的のため設置される。排水溝がつまらないようにするため、定期的に排水溝や排水口を清掃することが必要である。
排水設備(はいすいせつび)
排水設備とは、土地の下水を公共下水道に流入させるために必要な排水管、排水きょ、その他の排水施設を指す。浴室や便所、洗面台やキッチン、洗濯機等の水回りの設備に対して設置される。
主な排水設備としては、トラップやストレーナー、汚水ますや雨水ます、排水管等がある。一般住居の敷地内にある排水設備は個人財産であり、公共下水道の排水区域内の土地の所有者、使用者または占有者に設置、及び維持管理が義務付けられている。
また新築等の排水設備の設置工事は、都道府県または市町村の指定事業者でなければ行うことができない。
排水縦管(はいすいたてかん)
排水縦管とは、2階建て以上の建物で、各フロアから出た排水が横引き管を通して流れ込み、外部に吐き出すパイプを指す。「立ち下がり主管」とも言う。
上下階を貫通するパイプシャフトの中を通っている。複数のフロアから排水管内に一度に水が流れると、管内の気圧変化やサイホン作用によって、水回り設備の直下なる排水トラップの封水が破られるおそれがある。これを防ぐために、排水縦管の最上部に伸長通気管をつなぐか、別途、独立した通気竪管を設ける必要がある。排水縦管と横引き管をつなぐ部分に、渦を巻くように排水を流す旋回式特殊継手をつけて通気を確保する方法もある。
排水トラップ(はいすいとらっぷ)
排水トラップとは、排水設備の配管の途中に設けられる下水道から上がってくる臭気やガス、害虫、ネズミなどを遮断する仕組みのことを指す。
管内に「封水」と呼ばれる水を溜めることで機能し、これがなくなることを「破封」と言い、悪臭などが下水道から湧き上がってくる原因となる。
建築基準法施行令でも配管設備に衛生上必要な措置として、排水トラップを設置することが義務付けられている。
管内に溜める水を「封水」と呼び、これがなくなることを「破封」と言い、悪臭などが下水道から湧き上がってくる原因となる。
S字型のSトラップ、P字型のPトラップ、U字型のUトラップなどさまざまな形状のものがあり、排水の方向、排水口の種類などで使い分けられる。
排水桝(はいすいます)
排水桝とは、汚水や排水を下水道の排水本管へ流すときに、ゴミを溜める役割をし、掃除や点検をしやすくする設備を指す。
排水が出る箇所の外側や合流するところに設置されており、配管の埋没深度が1m程度のものを排水桝、10m以上になるものをマンホールと呼ぶ。トイレ、台所、浴室、洗面所などの汚水が流れる所に使用される「汚水桝」、雨水が流れる所に使用される「雨水枡」、敷地内の排水管(ますを含む)と敷地外の公共下水道などを繋ぐ「公共桝」などがある。材質は塩ビ製や鋳物製、コンクリート製など様々だが、現在ではポリ塩化ビニル製が一般的である。
排水横枝管(はいすいよこえだかん)
排水横枝管とは、建物室内の水回り設備から出る排水を受けて床下を横に走り、排水主竪管につなげるパイプを指す。「横引き管」「水平管」とも言う。
スムーズに排水が流れるためには、横枝管の口径に応じて一定の勾配を保つ必要があるため、水回り設備と排水主竪管のあるパイプスペースとの距離をあまり離すことはできない。これがリフォームの際に制約となる。最近では、サイホン現象を利用した「無勾配排水工法」も登場している。
配線ダクトレール(はいせんだくとれーる)
配線ダクトレールとは、天井や壁などに設置する照明器具用のレールを指す。ライティングダクト、ライティングレールとも呼ばれる。
レールの内側全体に電流が通っており、レール上の好きな位置に照明器具を設置できる。そのため、部屋の模様替えを行った際も照明の照射箇所を変更することが容易である。日本ではJIS(日本興工業規格)によってレールの規格が決まっているため、メーカーを問わず照明を選べる。設置方法には、天井や壁に切り込みを入れてレールを埋め込む「埋め込みタイプ」、天井や壁にネジなどでレールを固定する「直付けタイプ」、パイプを使ってレールの取り付け位置を低くする「天井吊りタイプ」、既存のシーリングに取り付ける「簡易取付けタイプ」などがある。
配置図(はいちず)
配置図とは、敷地の形状、道路の幅員と位置、敷地における建物の位置、方位などを描いた図面を指す。住宅の設計段階で作成される基本的かつ重要な設計図面の一つで、隣地、道路との境界線、前面道路の状況などが図示され、敷地の寸法、高低差、道路幅、また建物と境界線との間の寸法や建物の最高の高さ、軒高などが記入される。縮尺には100分の1または200分の1を用いることが多い。門扉やフェンス、車庫、造園プランなどを書き入れ、外構計画を表す図と兼用するケースもある。
ハイバックソファ(はいばっくそふぁ)
ハイバックソファとは、背もたれの部分が高く設計され、頭まで支えられるソファを指す。一般的に地面から背もたれまでの長さが850mm以上あると、ハイバックソファに分類されることが多い。
ハイバックソファは、頭部や背中をしっかり支えてくれるので、包み込まれるような座り心地が得られるほか、背面にデザイン性の高い製品が多くインテリアとしても効果的である。
ハイパーサブリース契約(はいぱーさぶりーすけいやく)
ハイパーサブリース契約とは、サブリース契約の一つでエリアや物件の特性に合わせて自由設計できる契約を指す。オーナーのニーズに合わせて選べる賃貸経営の新しい形で、従来のサブリースから顧客のニーズに合わせて個別対応ができる契約として出来た制度である。売却を視野に入れているため、2年固定の短期間でも借上をしてほしいといった、都市部エリアのニーズに適応したサブリースである。
ハイブリッド換気(はいぶりっどかんき)
ハイブリッド換気とは、自然換気と機械換気を併用した換気方式を指す。温度差や風力といった自然換気を積極的に用いて、自然換気では補えない分を機械換気で補助するといった使われ方がされている。室内と室外の温度差や室外の風の状況などをセンサーが感知して、自然換気と機械換気のバランスを制御するなどによって、空調負荷を軽減する。ハイブリッド換気は、一般住宅や学校に加えて、アリーナ等の公共施設にも採用されている。
ハイ免震工法(はいめんしんこうほう)
ハイ免震工法とは、復元材や支承材という免震装置により建物を地盤と絶縁し、その上に建物全体を支える架台を置くことにより免震する工法を指す。構造は、鋼製ベアリング支承材によって建物の荷重を支え、地震時には地盤の揺れから建物を絶縁すると同時に、オイルダンパー減衰材や円筒ゴム復元材によって、震動エネルギーが吸収し、建物の動きを規制する。
小さな地震から免震効果を発揮し、震度7の地震なら震度4程度に低減する効果があるといわれ、その上、2~3階建ての小規模建築物にもローコストでの免震施工ができる。
ハイルーフ駐車場(はいるーふちゅうしゃじょう)
ハイルーフ駐車場とは、SUV車やミニバン、ワンボックスカーなど、概ね全高が1,550mmを超える自動車を停められる駐車場を指す。
立体駐車場などの機械式駐車場では構造上の理由から、車高の制限が設けられている。ミニバンなどの自動車が流行する以前に設置された機械式駐車場は、サイズ制限がハイルーフ車に対応していない場合が多い。時間貸しや月極を問わずハイルーフ車を停められる駐車場は増えているが、車の全高に合わせて車室を広げる必要があるため、駐車料金は割高の傾向にある。なお、ハイルーフという高さの表現に定義はないので駐車場ごとに確認が必要である。
ハウスキーピング(はうすきーぴんぐ)
ハウスキーピングとは、ホテルやマンションなどの施設で部屋の掃除や整備、管理をするサービスを指す。
ホテルなどの宿泊施設でのサービスであるが、近年ではマンションなどの住居においてもサービスが提供されている。マンションのサービスとして以外にも、入居者自身が業者に依頼することでハウスキーピングサービスを受けられる。業者に依頼するごとに料金を支払い、希望の箇所の掃除をしてもらうことが可能である。
ハウスクリーニング(はうすくりーにんぐ)
ハウスクリーニングとは、住宅及び住宅内の設備をクリーニングして、美観を向上、維持することを目的としたサービスを指す。
サービスの提供は住宅会社の関連会社やクリーニングの専門業者で、掃除を専門とした技術をもつ人材が派遣され、業務用の洗剤や器材を使用して掃除をする。エアコン、キッチン、レンジフード、浴室、トイレ、洗面所、洗面台、照明器具、窓など、内容は各業者によって多少異なる。発注者のニーズに合わせて内容は変更でき、掃除する場所ごとに、あらかじめ必要時間や金額の目安を設けていることが多い。家事代行サービスとは異なり、普段は行き届かない部分の掃除や、個人では対応できないような臭いや頑固な汚れなどにも対応できる。
ハウスクリーニング代(はうすくりーにんぐだい)
ハウスクリーニング代とは、賃貸住宅で入居者が入れ替わる際、クリーニング専門業者のサービスを受けるためにかかる費用を指す。
新たな契約者が気持ちよく入居できることがハウスクリーニングの目的である。賃貸住宅の契約では借主が貸主に払うケースが多い。支払い時期と金額は契約書で借主と貸主双方が確認する。
ハウスダスト(はうすだすと)
ハウスダストとは、家の中に浮遊している大きさが1mm以下のチリや埃を指す。
主にダニの死骸、ペットの糞、犬や猫の毛、花粉、人間のフケや皮膚片、繊維のクズ、カビなどである。通常、衣服、バッグ、髪の毛などに付着したものが、人間と一緒に家の中に入り込んでしまう。家の中では家具の上や隙間、廊下や観葉植物の葉などにハウスダストがたまりやすい。体内に吸い込まれることによって異物とみなされ、アレルギー症状などを起こすきっかけとなる。具体的な症状としては、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみや肌の乾燥、咳や喘息などがある。悪化すると、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などの病気を引き起こす可能性もある。