「り」から始まる用語一覧
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リバービュー(りばーびゅー)
リバービューとは、室内・バルコニーから河川が見える部屋、または見える状態を指す。
住宅広告においては、どの程度見えれば「リバービュー」と表現するのか、特に明確な規定はない。
リビング(りびんぐ)
リビングとは、住宅の間取りの一つで、家族がくつろいだり、団らんしたり、来客をもてなしたりするスペースを指す。
正式には「リビングルーム」といい、日本語では「居間」と訳される。昔の民家では、居間はお茶の間と寝室を兼ねた居室だった。現代では、独立したリビングルームとして、間取りの中心的な位置づけになっている。床面積の広い大型住宅では、家族向けのプライベートリビングと客間としてのフォーマルリビングを分けるケースもある。
間取り図の略称は「L」。食事室と居間が一体化したリビングダイニングルームは「LD」と表記される。
リビングアクセス(りびんぐあくせす)
リビングアクセスとは、リビングを経由して他の居室に行く間取りを指す。代表的なものとして、リビングに階段を設けるという間取りがある。
子ども部屋や主寝室に行くとき、また外出時などに必ずリビングを通るため、家族間でコミュニケーションが生まれやすい。特に、子どもが玄関から自室に直行することがないので、学校から帰ってきた子どもの様子がわかる、親子の会話が生まれやすいなどのメリットがあり、子育て世代を中心に人気の間取りである。
リビング階段(りびんぐかいだん)
リビング階段とは、リビングと同じ空間に設置されている階段を指す。
家族で過ごすリビング内に階段が設置されていることで、上階もしくは下階にある個室に行く際には必ずリビングを通ることになるので、家族とのコミュニケーションをとりたいという場合に、リビング階段が採用される傾向にある。以前はリビングからでて廊下を挟んだ場所や玄関から近い所に設置されるケースが多かったが、最近では小さい子どもやお年寄りのいる家庭では、階段での上り下りの様子を見守ることができると人気が高い。視覚的に圧迫感もなく開放感があり、リビングが広く感じられるという点でも人気が高い。
リビング収納(りびんぐしゅうのう)
リビング収納とは、リビングルームつまり居間に物を納めるスペースを指す。
主に備え付けの収納を最初から設ける場合と、収納目的ではないスペースを活かして収納場所とする場合がある。備え付けの収納の場合、リビングクローゼットなどのような扉のある収納スペースを作り、ハンガーをつるして服をかけたり、棚や仕切りなどを作って者を収納したりする。リビングスペースに必要なものを収納することで、空間をすっきりと物を少なく見せることが可能になる。収納場所ではない場所にリビング収納をする例としては、テレビ台の中に必要な物を収納したり、チェストや棚などを設置する例がある。
リビングテーブル(りびんぐてーぶる)
リビングテーブルとは、居間での使用を想定したテーブルを指す。
広義には日本のちゃぶ台もリビングテーブルの一種である。一般的にはソファの座面と同じくらいの高さであるため、低いテーブルという意味でローテーブルとも呼ばれる。欧米でコーヒーを飲むために使用されたコーヒーテーブルが起源であり、今でもその名が使われることもある。食卓として四方に座って使う場合は、天板が広いものを選ぶ。素材やカラー、デザインは豊富で、リビングの雰囲気づくりに重要な役目を果たす。
リフォーム(りふぉーむ)
リフォームとは、住み心地をアップさせるために、経年によって壊れたり汚れたりした部分を修復する工事を指す。
例として壁紙の貼り替え、キッチン・トイレといった水回り設備の交換などがあげられる。似た用途で使われる「リノベーション」は建物の耐震工事や間取り変更など、修復が主な目的の「リフォーム」に比べて大規模な工事を指す場合が多いが、明確な規定はない。
リフォームカルテ(りふぉーむかるて)
リフォームカルテとは、施工会社がリフォームを行う前後の図面や写真、住宅の状態や症状、施術の経過などを記入する書類を指す。
住宅の状況や調査内容を記載した報告書を施主に提出し、控えをリフォームカルテとして、長期にわたり保管する。施主からの照会や相談に応じるときにも使用することが可能である。施主はリフォームカルテで、メンテナンスや改修、増改築など、住居の状態や工事の進め方をチェックできる。年月ともに傷みが出た箇所の点検や補修、消耗品の交換がスムーズになるため、必要な手入れが行えることで住宅の長持ちにつながっていく。改修や増改築の計画も立てやすい。
リモコンシャッター駐車場(りもこんしゃったーちゅうしゃじょう)
リモコンシャッター駐車場とは、リモコン操作でシャッターの開閉を操作する駐車場を指す。
リモコンのスイッチ1つで楽に上げ下げの操作ができ、雨よけや風よけ、防犯性機能も付いているため、車を大切に保管できる。たとえば、自動ロック機能で鍵のかけ忘れを防いだり、シャッターが降下している最中に障害物を感知して自動で停止する障害物感知機能、停電時に手動に切り替えできる非常開放機能、スマートフォンと連動して開閉管理できるものもある。
リモコンセレクタスイッチ(りもこんせれくたすいっち)
リモコンセレクタスイッチとは、リモコン制御されている回路を手元でオンオフするためのスイッチを指す。
リモコン制御を行っている電気回路は、中央監視設備や照明制御盤で自動でオンオフされているが、手元で強制的にオンオフを行いたい場合、リモコンスイッチを設けて操作できるようにする。リモコンセレクタスイッチは、入力信号を受けてオンオフ動作を行うリモコンリレーをまとめて管理しているため、一斉点灯・消灯や箇所別点灯・消灯ができる。事務所や大きな工場では、出口付近で全ての照明のスイッチをオフにすることも可能である。手動式の他に時間に合わせ点灯・消灯も可能なタイマー式もある。
琉球畳(りゅうきゅうだたみ)
琉球畳とは、正方形で縁のない半畳サイズの畳を指す。
琉球畳は、もともと沖縄地方で栽培されていた耐久性の高い「七島イ」(しちとうい)と呼ばれるい草を使用した畳を指していた。しかし、現在では畳の素材に関わらず、正方形で縁無しの半畳サイズの畳を琉球畳とするのが一般的である。
琉球畳はそのデザインから、リビングの一角に和コーナーとして用いるなど、和室以外の部屋にもインテリアなどとして使用して手軽に和の趣を取り入れることができる。
流砂(りゅうさ、りゅうしゃ)
流砂とは、地下水によって飽和した砂地盤の中で強い振動によって流動化した砂を指す。また、こうした状態になることを「流砂現象」「クイックサンド」と言う。
比較的安定してるように見える砂地盤だが、地震による大きな揺れで地下水圧が高まると、砂同士が接触して安定を保つ力が失われ、沸き立った液体のようになるため「液状化」とも呼ばれる。砂交じりの水が吹き上がる「噴砂」が伴う。流砂現象が起きると地盤としての支持力を失い、建物の沈下や傾き、水道管やガス管の浮き上がりなど甚大な被害が発生するおそれがある。海岸や河口付近の緩い砂地盤や人工的に作られた埋立地などに多い。
粒子状有機化合物(りゅうしじょうゆうきかごうぶつ)
粒子状有機化合物とは、ミクロン単位の微小な粒子状の有機物質を指す。「有機粒子状物質」ともいう。有機化合物の中では、沸点が380度以上と高く、揮発しにくい。かつて電気機器の絶縁油などに使われ、毒性の強さから1975年に使用禁止となったポリ塩化ビフェニル(PCB。沸点603度以上)などが知られる。現在の住宅では、可塑剤のフタル酸ジイソノニル(DINP。沸点403度)がビニルクロスなどに使われている。その他、大気中の揮発性有機化合物とオゾンとの光化学反応によって形成される二次生成有機粒子もある。
流通業務地区(りゅうつうぎょうむちく)
流通業務地区とは、流通業務市街地の整備に関する法律に基づき、流通機能の向上及び道路交通の円滑化を図るために定める地区を指す。
各都道府県の知事や政令都市の長により、交通施設の整備の状況などを考慮して、適当であると判断された場合に指定される。流通業務地区に指定されると、流通業務にとって機能上必要な施設以外の施設の建設は規制される。
流動化コンクリート(りゅうどうかこんくりーと)
流動化コンクリートとは、硬化前のコンクリートに流動化剤を加え、流動性を高めたコンクリートを指す。
主に高層ビルや積みブロックなどの現場組立用コンクリート製品に使用する。
コンクリートは含ませる水量が多くなるほど、硬化に時間がかかるうえ、硬化後のコンクリートの強度や耐久性の低下に影響する。このため流動化剤を混和することで柔らかくし、同じ水量やセメント量でもコンクリートの品質を下げることなく、施工しやすいコンクリートにする。通常のコンクリートでは流し込むことが困難な場所でも、流動化コンクリートなら隅々まで充填することができる。
龍鬢表(りゅうびんおもて)
龍鬢表とは、床の間などに使われる特殊な畳表を指す。りゅうびんおもてと読む。
床の間は人が歩く場所ではないため、強度ではなく見た目を重視し、一般的な畳よりも手間をかけた加工法で作られている。乾燥した良質ないぐさを使用し、水洗いや天日乾燥を繰り返して晒したものを無地織りにする。天日で日焼けさせることで黄金色の畳表となる。座敷畳の普通目は1.4cmだが、龍鬢表は3.6cmの大目や2.2cmの小目で織られている。
量産襖(りょうさんふすま)
量産襖とは、建具の芯材に発泡スチロール、ダンボール、ペーパーコアを用いた襖を指す。
格子状の木の骨組みに何層も紙を張って仕上げる「和襖(本襖)」に対する分類である。文字どおり、工場で量産されるため和襖よりもローコストであるが、張り替えの耐久性が和襖より低い。和襖は、下地張りにあたって、和紙の周囲にだけ糊を付けて中空の袋状に張る「浮かし張り」にする。襖の外枠である縁も簡単にはずれるため、襖紙をめくって張り替えしやすく、繰り返し下地を再利用できる。量産襖は、下地の芯材全面に直貼りで縁もボンドで固定するため、襖紙を剥がせず、上から重ね張りとなる結果、張り替えに限度が出る。
両袖片引き窓(りょうそでかたびきまど)
両袖片引き窓とは、中央部に動かすことができない窓(はめ殺し窓)があり、左右にスライド開閉式の窓がある形式の窓を指す。
窓の中央部にフレームがないのが大きな特徴で、窓枠の邪魔がない眺望と開放感が得られる。ただしフレームの総数は引き違い窓より多くなる。両端の窓がそれぞれ内側に開閉可能で通風が確保できるが、全体の幅が同じ引き違い窓と比べた場合、開口部の大きさが約半分なので、大きい物の出し入れなどはしづらいことがある。掃き出し窓タイプや、腰高窓タイプなどサイズはさまざまで、住宅では庭やベランダなどに面して大きな両袖片引き窓を用い、フレームに遮られることなく風景を楽しむ使い方が多い。
両引き戸(りょうびきど)
両引き戸とは、1本の溝またはレール上を2枚の引き戸が左右に動いて開閉する仕組みの戸を指す。
主に玄関や部屋の出入口、押入れに設置されている。引き戸を設置するには壁が必要だが、横にスライドすることから前後に開閉するためのスペースは不要である。戸を外し開口部を広く使うことができ、室内であれば、戸を外すことで複数の部屋をつなげて使うことも可能だ。手を動かすだけで開閉が可能で、動きが少なくて済み、高齢者にも開閉が容易であるという利点もある。
足元にレールがあるタイプとないタイプに分けられ、バーンドアのように上にレールをつけて戸を吊り下げる形となれば、下のレールは不要である。
両引き窓(りょうびきまど)
両引き窓とは、2枚の窓を横にスライドさせ、左右に開閉させるタイプの窓を指す。
窓枠の両サイドが壁で、窓を全開にすると窓2面分の大きな開口部が生まれるのが特徴である。
窓枠の鴨居や敷居のレールが1本のため、レールが2本ある引き違い窓よりも、窓枠の幅を狭くすることができる。