七島藺とは、
畳表の材料となるカヤツリグサ科の植物を指す。
畳表の素材として一般的な
藺草と似ているが、断面形状が違う。
藺草は丸いのに対して七島藺は三角形のため、「三角藺」とも言われる。もともと沖縄地方で自生していたため「琉球藺」とも言う。
七草藺で作られた
畳は非常に丈夫で
藺草の5~6倍の強度があるといわれ、1964年の前東京オリンピックの頃まで柔道の
畳にも利用されていた。火に強く耐久性が高いため、農家の
囲炉裏端の置き
畳などにも使われていた。
藺草のような泥染めは行わないため、時間がたつと亜麻色に繁華する。現在は、大分県の国東地方のみで生産され、生産量は少ない。