ビーダーマイヤー様式とは、19世紀前半のドイツ、オーストリアを中心に流行した装飾および建築様式を指す。
ビーダーマイヤーとは、1815年頃、身近で日常的なモノに目を向けようとして、市民のために生まれた市民文化の生活様式の総称である。
語源はドイツの風刺小説に登場する、架空の教員ビーダーマイヤーに由来すると言われている。
ビーダーマイヤー様式は、豪華な装飾を廃したシンプルなデザインで、質素でありながらも美しい
生活空間を表現しているのが特徴である。
実用性、機能性に重点を置きつつ、
家具については背もたれや脚に曲線的なフォルムが見られる。
ビーダーマイヤー様式の代表的なものとして、モーツァルトが埋葬されているオーストリアのウィーンにあるサンクト・マルクス墓地や、ヨーゼフシュタット劇場などがあげられる。