チューダー様式とは、15世紀末から17世紀初頭、イギリスのチューダー朝の時代に普及した建築様式を指す。
フランスの
ゴシック様式やイタリアの
ルネサンス様式の影響を受け、イギリスで実用化され、独自に発展した。
チューダー・アーチと呼ばれる尖頭の平たい
アーチや急勾配の
屋根、木造骨組の間を
レンガや石で埋めたハーフチェンバー様式の
木造住宅などが特徴である。また、オーバーハングという建物の上部が下部よりせり出している
構造や、
柱、
筋交い、
梁などの骨組が外部に露出したデザインなども見られる。
イギリスのハンプトンコート、リバティ百貨店、チェスターの街並みなどで代表的なチューダー様式建築が見られる。