「え」から始まる用語一覧
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エクステリアライト(えくすてりあらいと)
エクステリアライトとは、屋外用照明器具の総称を指す。主に門、玄関、庭、ベランダ、テラス、ガレージなどに設置される。建物の外観を引き立てるだけでなく、防犯面にも重要な役割を果たす。地面に埋め込むもの、地面の上に置くもの、ポールの上に照明がついているもの、壁面に取り付けるもの、天井から床面を照らすものなど様々なものがある。
エクステンションテーブル(えくすてんしょんてーぶる)
エクステンションテーブルとは、テーブルの天板の長さを調節できるテーブルのことを指す。
シーンに合わせてテーブルの大きさを変えることができるため、1つのテーブルをさまざまな用途で使うことができる。たとえば、普段は畳んだ状態にし、4人用のテーブルとして使用する。来客の際には、広げた状態にし、5人用または6人用テーブルとして使用するといった使い方ができる。ダイニングに多くの人が集う家や、休日は人をよく招く家庭、もしくは今後家族が増える予定のある家庭に向いており、使い勝手がいい。
エコまち法(えこまちほう)
エコまち法とは、地球環境に配慮しながら炭素排出量の少ないコンパクトなまちづくりを支援する法律を指す。正式名称は「都市の低炭素化の促進に関する法律」と言う。
2つの基本方針として、省エネ性能の高い「認定低炭素建築物」の普及促進と「低炭素まちづくり計画」の推進が挙げられる。低炭素建築物に認定されると、所得税や登録免許税が軽減される。低炭素まちづくり計画は、都市の低炭素化に向けた取り組みの後押しや民間投資の促進のため、市町村が目指すビジョンや具体的なプランを示したもので、各種の規制緩和措置、交付金などによる財政支援が伴う。
エコロジーハウス(えころじーはうす)
エコロジーハウスとは、自然素材を使って健康に配慮し、自然エネルギーを活用し、環境への負荷を抑えた地球にやさしい住宅といった意味合いを指す。
「環境共生住宅」の考え方に近いが、明確な定義はない。1997年に「京都議定書」(COP3)が採択された前後から、エコロジー(生態系)に配慮する住まいが注目されはじめ、「エコロジー建築」「エコ住宅」「エコホーム」といった多様な表現が登場した。エコロジーハウスもそのうちの1つと言える。
2010年前後に、環境省が「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」の一環として、「環境基本性能の確保」「自然・再生可能エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」の3つの観点に合う住宅を「エコハウス」と認定する政策を実施していた。現在は、「エコ」よりも、「ゼロ・エネルギー」などの消費エネルギーにフォーカスしたネーミングが増えている。
エジソン電球(えじそんでんきゅう)
エジソン電球とは、エジソンが開発した当時の白熱電球を再現した電球を指す。
カバーがガラス製で内部のフィラメントが見えることが特徴で、発する橙色の光は一般的な白い電球とは一味違ったレトロな雰囲気があるとされる。
ただし、一般的な電球と比べると暗いため、日常的に使うには数を増やすなどの対応をすることが推奨されている。レトロな見た目を生かすために天井から吊るして使う場合が多いが、暖かな光を出す特性のためにスタンドライトとして使われる場合もある。
近年はフィラメントを使わずにLEDで再現されたエジソン電球も存在し、螺旋状のLEDをフィラメントに見立てたものや、直線上のLEDを組み合わせた新しいタイプもある。
ESCO事業(えすこじぎょう)
ESCO事業とは、ビルや工場などの省エネルギーに必要な改修を、ESCO事業者が初期投資となる設備の導入から運用の指導、装置類の保守管理までの費用を負担して、エネルギーの経費削減を実施し、その削減実績から一部を報酬として受け取る事業を指す。ESCO事業者が大部分の費用を負担するため、顧客に新たな費用負担は発生しないとされる。
ESCO事業の最大の特徴は、エネルギーの削減効果が見込めない場合はESCO事業者がペナルティーを負担し、顧客の利益を保証することである。これをパフォーマンス契約という。
SGマーク(えすじーまーく)
SGマークとは、安全性に関する基準を満たした生活用品につけられるマークを指す。
表示許可、認定基準の策定は、一般財団法人製品安全協会がおこなう。対象製品は、乳幼児用品や福祉用具、家具、家庭用品、台所用品など100品目以上がある。認定基準は、製品の構造や安定性、材質や強度などの安全性にかかわる項目ごとに定められており、学識者や製造事業者、消費者からの意見をもとに、最新技術や実際の事故の状況を反映して作成される。万が一、SGマーク製品の欠陥によって人身事故が発生した場合には、消費者は製品安全協会が契約を結ぶ損害保険会社から、最大1億円の賠償措置を受けられる。この制度により、消費者に製品の安全性と信頼性を保証すると同時に、製品の欠陥が理由となる事故を補償することができる。
Sトラップ(えすとらっぷ)
Sトラップとは、S字の形をした排水トラップの一種で、排水用の水道管を指す。
主に、住宅の洗面台や台所などの排水管として使用されている。家庭でよく使用される排水トラップにはPトラップとSトラップがある。Pトラップは排水を壁側に渡すためのもので、Sトラップは排水を床側に渡すためのものである。排水管がまっすぐのびているのではなく、S字型になっているのには二点の理由がある。一つ目は、下水からの臭いなどがあがってこないようにするため、二つ目は、排水管に落としたものがすぐに下水まで流れてしまわないようにするためである。S字の途中で分解できるものも多く使われており、指輪などを落としてもすぐ水を止めて分解すれば回収できる可能性がある。
エスニックスタイル(えすにっくすたいる)
エスニックスタイルとは、アジア地域やアフリカ大陸を彷彿させる、民族的特徴のある模様や色からなるスタイルを指す。
タイやインドネシアであれば、籐やバンブーを使った家具が使われ、中国であれば明式家具、韓国であれば李朝家具を使うことで、それぞれの国らしいスタイルができあがる。
アフリカ大陸であれば、モロッコや南アフリカの住まいのように、床や壁などに自然素材を用いて、赤や青、黄色など強めの色をペイントしたり、カラフルなファブリックでコーディネートしたりする。
Sマーク金物(えすまーくかなもの)
Sマーク金物とは、木造軸組工法用の接合金物の認定表示を指す。日本住宅・木材技術センターが木造建築物用接合金物の性能認定制度に基づき認定した金物で、製品が接合用途に応じて、Zマーク(木造軸組工法住宅用接合金物)等の品質・性能を有することを条件に性能値を認定した接合金物であることを意味する。
エゾマツ(えぞまつ)
エゾマツとは、主に北海道に分布するマツ科の針葉樹を指す。国外ではシベリア、朝鮮半島、樺太に分布している。比較的軽く軟らかいが、強度もあり加工性に優れる。乾燥は容易で、狂いの少ない安定した木材となる。北海道では、本州の杉や檜に対応する木材として、造作材、家具材、構造用集成材などに広く使われている。手触りが良いため、皿や椀などの材料としても用いられる。
辺材は淡黄白色、心材は淡赤褐色だが境目はあまりはっきりしていない。
エチルベンゼン(えちるべんぜん)
エチルベンゼンとは、分子式をC8H10で表し、常温では無色透明で特有の臭いを持った液体である。一般的にはエチレンとベンゼンを原料とするが、キシレンから分離して取り出す方法もある。
ほとんどがスチロールで知られるスチレンの原料として使われる。また、内装材料の施工用接着剤や油性塗料などの溶剤や希釈剤、防腐剤など、多種多様な場面で使われている。厚生労働省の室内濃度指針値は0.88ppm以下とされており、身体への影響としては、皮膚障害や粘膜障害、さらに高濃度では麻酔作用があるといわれている。
エッグチェア(えっぐちぇあ)
エッグチェアとは、卵型の曲線形の椅子を指す。
デンマークの建築家・デザイナーであるアルネ・ヤコブセンがデザインした椅子である。背もたれが高く包み込むような形になっており、公共の場でもまるでプライベートな空間にいるようにくつろげる設計になっている。北欧デザインの家具の代表格のひとつである。エッグチェアのリプロダクト品も登場している。
江戸間(えどま)
江戸間とは、東京を中心とした関東地方で使用されている畳のサイズを指す。大きさは5尺8寸×2尺9寸(176×88cm)である。関東間、田舎間、五八間とも呼ばれる。民家や茶室に使われる基準尺の1つである。
畳には京間、中京間、江戸間、団地間など何種類かのサイズが存在する。これは、時代により基本寸法である1間の大きさが異なっていたこと、地方により畳割り、柱割りなど家を建てる工法に違いがあったこと等の理由による。
エナメル塗装(えなめるとそう)
エナメル塗装とは、色がつけられた樹脂を用いたエナメル塗料を塗ることで光沢のある仕上がりにする塗装、または塗装された物を指す。具体的には外壁やエクステリア、自動車部品、木工品などのキズ修復や色のアレンジなどで行われる。
エナメル塗料は石油系の有機溶剤をベースにした塗料だが、溶剤に含まれる有毒な成分が少ないため、安全に使用することができる塗料のひとつである。
さらに、エナメル塗料は重ね塗りに適した塗料であるため、ほとんどの塗料の上に重ねて塗ることで、美しく仕上げることができるという特徴である。
エナメル塗料(えなめるとりょう)
エナメル塗料とは、石油から精製される合成樹脂や、ワニスなどに顔料や溶剤を混ぜて作られた塗料で、色がついた樹脂を指す。使用する際は、溶剤で希釈して適当な粘りぐあいに調製する。ワニスの種類によって自然乾燥用エナメルと、加熱のうえ乾燥する焼付けエナメルとがあり、いずれも短時間で強靭な塗膜が得られるので、家具や室内の塗装に用いられている。
N95(えぬきゅうじゅうご)
N95とは、米国の労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health:NIOSH)が定めたマスクなど呼吸器防護具の規格基準において、Not resistant to oil(耐油性がない)で、試験粒子であるNaCl粒子が95%以上捕集されるいう性能基準を満たす微粒子用防じんマスクを指す。
エネファーム(えねふぁーむ)
エネファームとは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの愛称であり、自宅で水素と酸素で電気を作り、同時にお湯も作るという家庭用燃料電池を指す。
都市ガスやLPガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて発電し、その際に出た熱を利用してお湯を作るシステムである。送電ロスがなく、省エネでガス料金の割引が受けられ、電気代も抑えられる。自家発電できるので、停電時も電気とお湯を使うことができ、補助金制度もある。
エネルギー開発(えねるぎーかいはつ)
エネルギー開発とは、石油や石炭、天然ガスなどのエネルギー資源を得ようとする取り組みを指す。近年では化石燃料資源の枯渇や環境への影響、原子力エネルギーの安全性への懸念などから、再生可能エネルギーの開発を指すことが多くなってきている。住宅用の太陽光エネルギーの利活用の推進なども、そうした意味でエネルギー開発の一端である。開発によってエネルギーの安定供給や環境問題の解決に資するとともに、経済の活性化などもメリットとして考えられている。
FRP防水工法(えふあーるぴーぼうすいこうほう)
FRP防水工法とは、FRPというプラスチックを用いた防水をほどこす工法を指す。
住宅のベランダや風呂場など、水に接することの多い場所で用いられることが多い。FRPは、英語のFiber Reinforced Plasticsのイニシャルをとったもので、繊維強化プラスチックの意味である。ガラス繊維など、材質を強化する素材が混ざったものを指す。主に、シート状になったガラス繊維をもしくはFRPを樹脂で塗り固めていく工法になる。他の防水工法よりも素材が軽く耐久性も高い。また塗ってからおよそ1~2日と比較的早く乾くという特徴がある。