鋳物門扉とは、溶かした金属を型に流し込んで造る鋳物でできた
門扉を指す。
門扉に使われる鋳物の素材は鋳鉄とアルミが代表的で、一般の住宅では後者が主流である。洋風建築、
輸入住宅のエクステリアに多い。アルミ製は重量が鋳鉄製3分の1と軽いため開閉しやすく、さびにくいため、
メンテナンスの手間もかからない。鋳鉄製では、明治期に作られ今も健在な国の重要文化財の学習院鉄門が知られる。
ステンレスやアルミの押し出し成型品を組み立てた
門扉に比べて、金属の質感、重厚感、一体感が醸し出される。
デザインは、縦格子を基本に、植物モチーフのスクロール(渦巻)や幾何学模様を組み併せて芸術的な意匠を採り入れたタイプが多い。