伸頂通気管
(しんちょうつうきかん)
伸頂通気管とは、ビルやマンションなどの排水系統に欠かせない装置の1つで、屋上に開口部を持つ通気管を指す。
通気管は、排水管内の気圧の変化やサイホン作用によって排水トラップの封水が破られるのを防ぐために、排水管内の空気を逃がしたり吸気したりする役割を持つ。伸長通気管は、各階を貫く排水竪管の最上階の頂上からダクトを伸ばして吸排気する仕組みである(排水竪管を通気管として兼用する)。5階建て以下の中低層マンションで主に採用されていた。高層ビルでは、吸排気能力を高めるために通気専用の竪管を設けた通気竪主管方式(2管式)が使われる。
最近では、排水管の主竪管と横枝管との継手部分を改良して管内の通気性を確保することによって、伸長通気管方式でも高層・超高層への応用が可能な方法も開発されている。