厚型スレート瓦とは、
セメント系屋根葺き材を指す。
セメント1に対して
川砂などの硬質細骨材2を水で混ぜ合わせ、型に流し込んで加圧成形して作る。普通の平板
スレート瓦が5mm程度なのに対して、陶器瓦のように厚みあり、
セメント瓦より強度が高い。
19世紀ヨーロッパで製造が始まり、日本には1939年頃に製法が伝わった。初期の頃は
セメントと
石綿を混ぜて加工していたが、その後は無石綿になっている。1990年代から陶器瓦の量産が始まり、価格優位性がなくなったため、21世紀に入ってから新規に製造されていない。