プラスターとは、鉱物質の粉末と水を練り混ぜて、
天井や内壁の塗り仕上げに用いる左官材料を指す。
英語の「plaster」は
漆喰を意味する。主原料は、消石灰・石膏・ドロマイトの3つである。消石灰に糊とスサを混ぜて水で煉り合せたものが、いわゆる
漆喰である。石膏プラスターは焼き石膏を主原料にしたもので、なかでも石膏純度が高く高分子系の混和剤と凝固遅延材を配合したボード用石膏プラスターが下地用として多用される。ドロマイトプラスターは、白雲石という鉱物を焼成して水和熟成させたもので、砂やスサは入れるが、糊剤なしで空気中の炭酸ガスに触れると硬化する。固まると
漆喰より硬い。消石灰や水酸化マグネシウムを含むことから、「マグネシア
石灰」「ドロプラ」とも言う。