膨張コンクリートとは、乾燥収縮によって
ひび割れするのを防ぐために膨張剤を混入した
コンクリートを指す。
コンクリートは材料混合の際に起きる熱の発生や、硬化する際の水分の減少による体積の減少により
構造物に力がかかることで、
ひび割れが発生しやすくなる。そのため、膨張剤として生石灰や石膏などを添加すると、熱を冷ましたり体積を増加したりできるため、硬化の際に減少する体積を補填して
ひび割れの抑制ができる。
コンクリートの
ひび割れは、見た目を悪くするだけでなく、水や風の侵入による
構造物自体の劣化や内部の
鉄筋の劣化など、
構造物の機能の低下や破壊につながる。その対策として
構造物の床や壁、
漏水を防止したい部分などに膨張コンクリートが用いられる。