電着塗装とは、水溶性塗料を入れたタンクの中に塗装したい物を入れて電気を流すことで、塗膜を密着、形成させる塗装方法を指す。鉄、銅、真鍮、
ステンレス、アルミ、亜鉛などの金属材料に用いられ、塗装したい物をプラスからマイナスに通電すると「アニオン電着塗装」、マイナスからプラスに通電すると「カチオン電着塗装」になる。
メッキに比べると複雑な形状の製品でも比較的均一に表面処理することができ、
塗料ロスも軽減されるなどの特徴がある。全自動化もできるため、大量生産が可能な塗装方法となっている。膜厚管理も容易だが、材料表面での化学反応を利用した塗装であるため、塗膜が一定以上の厚さになると反応が止まる。