植民地様式とは、17~18世紀のヨーロッパ諸国の植民地で発達した建築やインテリアの様式を指す。コロニアルスタイルとも言う。植民地の風土や建築材料に自国の建築様式を結合させていることから、それぞれの国によってスタイルに違いが表れている。中南米におけるスペイン統治時代の建物は、赤瓦屋根と白壁の建物に
ベランダがついた
シンメトリーのデザインで、スパニッシュコロニアル様式と呼ばれている。一方、アメリカで発達したアーリーアメリカン様式は、主に木造建築で
外観は
板を横に張った
外壁が一般的である。また、イギリスからアメリカに初期に持ち込まれたスタイルは、とんがり
屋根で
暖炉の
煙突がついており、
暖炉の火で温かな団らんの雰囲気を演出する目的だったと言われている。