ラス
(らす)
ラスとは、左官の際の下地になる金属メッシュを指す。
外壁や軒天井など平滑面に、左官材を付着させる目的で用いられる。ラスをタッカー釘やステープルで壁下地に固定し、モルタルをからませ壁面に固着していく。外壁ではラス板のうえに防水紙としてアスファルトやフェルトを貼り、その上にラスを張る。軒天井では、ラス板に直にラスを張る。モルタルを塗る厚さが薄いと、下地に使用したラスの形が浮き出やすく、錆びやすい。
種類には、針金が組まれた金網のようなワイヤーラス、薄い金属製の板に切れ目が一定の間隔で入ったメタルラスなどがある。仕上がりからは目に見えない部分であるが、建物の美観性と耐久性を維持する上で、重要な役割を担っている。