床几とは、脚をX形に交差させ上面に革や布を張った、折り
畳みできる腰掛のことを指す。
日本で古くから使われている調度品で、手軽に運搬、設置が可能なため、合戦時や狩猟、儀式や神事でも用いられるようになり、明治以降に現在使われているような椅子が普及するまでは、様々な場面で利用されていた。横棒の上にお尻を載せ、前の横棒は太ももの下に来る「宮座り」、横棒がお尻の両側に来るように座る「武者座り」の2種類の座り方がある。
縁側や
庭などで利用される、数人が同時に腰掛けられるような横長のタイプのものも床几と呼ぶことがある。