日射取得係数とは、
建築物に入る日射量を数値で表したものを指す。
「日射取得率」とも言う。正確には、「建物による遮蔽がないと仮定した場合に取得できる日射量」に対する「実際に建物内部に取得できる日射量」の
床面積1m2当たりの比率と定義される。この数値が大きいほど、室内への夏場の日差しの影響が強くなり、
庇や
ブラインドなどで遮蔽する工夫が必要になる。
1999年改正の
省エネ基準までは「夏季日射取得係数(μ値)」が採用されていた。2013年改正の
省エネ基準では、同係数が廃止され、新たに、床以外の
天井や壁を含む建物全体の外皮面積をベースに計算する「
冷房期の平均日射熱取得率(ηA値)」が導入されている。