人口集中地区とは、日本の国勢調査において、都市的地域(特に人口密度の高い地域)の特質を明らかにする新しい統計上の地域単位として設定された地区を指す。原則として市区町村の区域内で人口密度が1km2あたり4,000人以上の基本単位区等が、互いに隣接して人口が5,000人以上を有している地区に設定される。したがって、人口集中地区が1つもない市町村もあれば、複数の人口集中地区を持つ市町村も現れる。ただし、空港や工業地帯、公園などの都市的な傾向が強い基本単位区の場合は、人口密度が低くても人口集中地区に含まれることがある。調査結果の資料は、地方交付税の算定基準として用いられているほか、都市計画や地域開発計画、交通計画、防犯防災対策といった、幅広い用途で利用されている。