両袖片引き窓とは、中央部に動かすことができない窓(はめ殺し窓)があり、左右にスライド開閉式の窓がある形式の窓を指す。
窓の中央部にフレームがないのが大きな特徴で、窓枠の邪魔がない眺望と開放感が得られる。ただしフレームの総数は引き違い窓より多くなる。両端の窓がそれぞれ内側に開閉可能で通風が確保できるが、全体の幅が同じ引き違い窓と比べた場合、開口部の大きさが約半分なので、大きい物の出し入れなどはしづらいことがある。掃き出し窓タイプや、腰高窓タイプなどサイズはさまざまで、住宅では庭やベランダなどに面して大きな両袖片引き窓を用い、フレームに遮られることなく風景を楽しむ使い方が多い。