タバコに含まれるニコチンには、麻薬のヘロインと同等の依存症があり、喫煙すると血流を通じて7秒ほどで脳内に到達。ドーパミンなどの神経伝達物質が過剰に放出されます。この状態が長期間続くと、神経間の伝達能力が衰えてしまうのです。結果、イライラしたり、落ち着かないといった”ニコチン離脱症状”に陥り、次のタバコを欲するようになります。この悪循環から抜けだせない症状を「ニコチン依存症」といいます。
喫煙を続けると、気管支や肺の細胞を破壊することになり、がんなどを発症しやすくします。統計的に見ても喫煙者のがん発症率は非喫煙者の約5倍。また、運動制限や酸素吸入を必要とする呼吸器疾患や、狭心症や動脈瘤などの循環器疾患を引き起こす可能性も出てきます。女性の場合、生理不順や不妊症につながることも。さらに、美容面でも悪影響を引き起こし、ビタミンやコラーゲンが破壊されて皮膚にシワが増えるなどの問題が出てきます。
禁煙を成功させる秘訣は、喫煙を単なる個人の趣味嗜好ではなくニコチンの依存症による”病気”だと認識することです。まずは、タバコの本数を減らしたり、思い切ってライターごと処分するなど、今すぐ行動できることから始めましょう。ほかには、ガムやパッチでニコチンへの要求を押さえる方法もあります。それでもやめられない場合、病院を受診するというのもひとつの手。06年4月から一部の病院では「ニコチン依存症」を病気として認識し、保険を適用するところも出てきました。
たとえば、毎日使う駅の公衆灰皿や喫煙可能なコーヒーショップなど、いつも立ち寄る場所を避けて、「禁煙スポット」を開拓してみては?そうすれば、自然とタバコの本数も減ってくるはず。また、喫煙せずとも深呼吸するだけで、ある程度リラックス効果は得られます。天気のいい日は公園などで、新鮮な空気をとりいれるのもおすすめです。